アジア通貨統合により日本は中国の奴隷になる
アジアの壮大な夢「通貨統合」に向けて
中條 誠一/中央大学経済学部教授
専門分野 国際金融論、外国為替論
中略
しかし、アジアのリーダーである日中間には政治的不信感があるだけでなく、数十年後には経済格差は数倍に開き、中国はアジアにおけるガリバー国になる可能性が強い。「アジアの超大国」となった中国が、自らの通貨・人民元を国際化し、アジアを人民元圏とする方針を採ったならば、夢は費えてしまう。
その時には、日本は最も深刻な打撃を受け、極東アジアの小国に転落かねないし、アジア全体の利益も損ねられてしまう。それを避けるためにも、対等な経済力を維持している今こそ、日本は積極的な通貨外交を展開し、通貨統合の必要性をアジア訴えなければならない。中国との幅広い対話の推進、他のアジア諸国、とりわけインドを巻き込んだ交渉戦術等、その外交手腕が試されることになろう。
http://www.yomiuri.co.jp/adv/chuo/opinion/20101206.htm
2010年12月12日
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