ディスペンセーショナリズムの正体はNWOである
1.
William R. Kimball, "Rapture a Question of Timing"によると、ディスペンセーショナリズムの祖にしてイエズス会司祭インマヌエル・ラクンザの著書『栄光と威厳の中でのメシアの来臨』のペン・ネームは、ラビ・ジュアン・ジョシャファト・ベン・エズラであった。
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エドワード・ヘンドリーは、この名前がラクンザの出自を示しているという。
すなわち、彼は実際にユダヤ教のラビであった可能性があると。
ラクンザは隠れユダヤ人であり、この本を自分の本当の姿、つまりユダヤ教のラビとして書いた可能性がある。彼にはラビに求められる知識があり、それを含む本を著すために、ユダヤ教を学んだに違いない。
(Edward Hendrie, "Bloody Zion: Refuting the Jewish Fables That Sustain Israel's War Against God and Man", p.95)
一般的な研究者がディスペンセーショナリズム・シオニズムの起源をラクンザとするのに対して、マーシャル・ホールは、それをラクンザよりもさらに古い時代に求めた。
ホールによると、偽りの終末論の源流は、13世紀のユダヤ教ラビ、モーゼス・ベン・ナーマン・ジェロンディ(Moses ben Nahman Gerondi)にあるという。
ラビ・ベン・ナーマン(別名ベン・ナクマン)は、ユダヤ百科事典において「ジローナ生まれのスペイン人タルムード学者、釈義学者及び医師」と紹介されている。155
ユダヤ人百科事典では、さらに、ベン・ナーマンがディスペンセーショナリズムに立つ著作を何冊か書いたと示唆している。
ベン・ナーマンによると、「救い主の千年王国」は、救い主イエス不在のそれである。
ユダヤ人の顕著な特徴は、救い主としてイエスの拒絶であるが、ベン・ナーマンも例外ではない。
記録によると、ベン・ナーマンは次のように述べたという。「イエスが救世主であったはずがない。なぜならば、メシアは、イエスが自称したような神ではなく血肉を持つ人間でなければならないからだ」と。157
1800年代に、シオニストユダヤ人は、米国からの財政的支援を必要としており、それなしでは、彼らの新イスラエル建設計画は失敗に終わるはずであった。
当時、米国はキリスト教が支配する国であった。
パレスチナを征服し、その地域にイスラエル国を再建するなどという試みは、ことごとく当時政治的に影響力を持っていたクリスチャンたちからの抵抗を招く恐れがあった。
米国において支配的であったクリスチャンは、再建されたイスラエル国への出資において障害となっていた。
シオニストは、クリスチャンによるシオニズム計画への抵抗を取り除く必要があると考えた。
そして、プロテスタント教会のキリスト教神学を、イスラエル国に都合のよいものに変えなければならないと判断した。(前掲書)
2016年1月1日
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