キリストは万物を回復された


新改訳では、使徒3・21は「このイエスは、…あの万物の改まる時まで、天にとどまっていなければなりません。」と訳されている。

しかし、原語では、


『万物が元の状態に回復するまで』天にとどまっていなければなりません




until times of restoration of all things

となっている。


は、「元の状態への回復、復帰」という意味である。

http://biblehub.com/greek/605.htm

英語訳でもrestitution(元の状態への回復・復帰)、reestablishment(再建・復興), restoration(回復)と訳されている。

http://biblehub.com/acts/3-21.htm

「改まる」という訳はない。

あらたま・る [4] 【改まる】
( 動ラ五[四] )
@
新しくなる。かわる。 「年が−・る」 「条文が−・る」
A
変わって良くなる。改善される。 「品行が−・る」
B
きちんとした態度になる。ことさら堅苦しい態度をとる。 「急に−・ってどうしたんだ」
C
(多く「革まる」と書く)病状が悪化する。危篤になる。 「病状にわかに−・り,昨夜死去」 〔「改める」に対する自動詞〕

http://www.weblio.jp/content/%E6%94%B9%E3%81%BE%E3%82%8B

「改まる」は「新しくなる」「改善される」という意味であり、「回復」とは違う。

口語訳は「万物更新」、文語訳「萬物の革まる」と訳している。

イエス・キリストが紀元70年に再臨されたときに、万物は回復したのである。

キリストは、万物を元の状態に回復、復帰された。

アダムの堕落にともなって虚無に服した世界が、創造時の栄光の状態に回復した。

「え〜、ということは、今はその創造時の栄光の状態なのか」と問う人がいるだろう。

イエス・キリストによる回復は、「法的回復」である。

法的な地位が復帰したのだ。

つまり、世界は「神と和解し」た。

その十字架の血によって平和をつくり、御子によって万物を、御子のために和解させてくださったからです。地にあるものも天にあるものも、ただ御子によって和解させてくださったのです。(コロサイ1・20)

原状復帰した。

これは単なる更新や改まることとは違う。

キリストの十字架の御業は、万物の原状復帰なのである。

老人が生まれ変わって赤ちゃんに戻ること。

使い古して真っ黒くなった布が、新品に戻ること。

乗りつぶした車が新車になること。

人間だけが生まれ変わるのではなく、万物が生まれ変わったのである。

人間は罪に落ちてから、霊的に盲目になった。

キリストを信じた人は、目が開けられる。

元初の人間アダムの状態に戻る。

まったく世界が違って見える。

私は、霊的再生を体験したときに、すべてが変わって見えた。

すべての人にあいさつしたい気持ちになった。

神は、世界を法的に回復され、そして、われわれの労働を通じて実際的に回復される。

われわれには、アダムに与えられた「地を従えよ」の命令が再度与えられた。

アダムがサタンに騙され、横領されていた世界は、紀元70年にキリストによって取り戻された。

われわれが戦うならば、敵は逃げ去ることしかできない。

ですから、神に従いなさい。そして、悪魔に立ち向かいなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げ去ります。
(ヤコブ4・7)

堅く信仰に立って、この悪魔に立ち向かいなさい。ご承知のように、世にあるあなたがたの兄弟である人々は同じ苦しみを通って来たのです。(1ペテロ5・9)

 

 

2016年2月7日



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