https://www.youtube.com/watch?v=oqU6EHcy4-8

元がSDRになったから、刷りたい放題、中国による世界制覇につながると水島さんが述べているが、どうかと思います。

米ドルは一番決済に利用されていて刷りたい放題の通貨でしたが、結局あまりにも刷り過ぎて大暴落が起きそうになった。

ドルが安定の通貨であればいいが、現在、米国の生産能力が低下している中、米ドルを支えているのが軍事だけの状況で、しかも、その軍事すら維持ができなくなっていて、ようやく日本に助けられて生き残っている状況でしょう。

いくら米ドルと連動しているからといって、元を刷り過ぎれば、米ドルの暴落を引き起こしかねないから米国が許すわけがない。

結局、この世界は、金融でどうにかなるような甘いものではないということでは？生産能力が伴わないで金融だけでやってきたイギリスが、今の体たらくです。

自前のブランドもなく、資源もない。唯一売り物にしてきた安い労働力も、労働者の賃金上昇により強味ではなくなっている。

リーマンショック以来、中国の貿易相手国の経済が崩壊した。つまり、物を作っても買ってくれる相手がいなくなった。それ以降、唯一GDPの成長を維持できたのは、元を増刷して、無理やり景気をあげてきたからで、それも今や過剰投資となって、製鉄所に在庫の山を作り、誰も住まないゴーストタウンを乱立させる結果となった。

生産能力がない国が戦略だけで生き残ることはできないと思います。

最終的に生き残るのは日本とドイツではないでしょうか。

2015年12月19日