神はなぜエデンの園の実を禁止されたのか


聖書に対する批判の中に、次のようなものがある。


神はエデンの園に木の実を生じさせておきながら、なぜそれを食べることを禁止したのか。矛盾したことをしている。

神が上で、人間が下であることを試すため、及び、確認させるためである。

静止した犬の鼻の上にドッグフードを積み上げるが、許可が下りるまでじっとしているビデオがユーチューブにある。

食べるのによいものを禁止することによって、神は上下関係を確認し、また、確認させようとされた。

食べるのに悪いもの、まずそうなものを禁止しても、無意味である。

食べるのによいもの、おいしそうなものを禁止することによって、神はご自身の権威を被造物である人間に確認させようとした。

創世記のこの箇所は、契約の形式になっており、宗主国対臣下の間に結ばれる宗主契約の構造にしたがっている。

1.超越
2.委託
3.おきて
4.賞罰
5.相続

エデンの園の実を食べることを禁止した箇所は、「1.超越」にあたる。

神は、アダムおよびアダムに続く人類と「宗主契約」を結ばれたことがここで示されている。

それゆえ、われわれが学校で教えられた「人間は、誰の臣下でもない。独立した存在であり、誰に対しても責任を負っていない」という考えと対極にある思想である。

 

 

2011年6月5日

 

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