日本こそ真のキリスト教国であると悟った人が500年前にフランスにいた
東大名誉教授江上波夫氏によると「紀元2世紀に原始キリスト教徒が日本に来た」。
日本は、ユダヤ系キリスト教国であり、使徒直系の本家本元のキリスト教国である。
このことを500年前に悟った人がフランスにいた。
16世紀のフランスの神秘家ギヨーム・ポステルは、マラッカで日本人ヤジロウと出会ったザビエルの『日本事情報告書』に基づき「日本人の中に生活に根ざしたキリスト教が隠されている」と悟った。
"あるいはまた、一五四九年一月、マラッカでフランシスコ・ザビエルと出会った日本人ヤジロウの口述に基づいた、ヨーロッパで最初の「日本事情報告書」がローマに送られると、それを読んだフランスの神秘家ギヨーム・ポステルは、ヤジロウの語る日本の宗教の中に真正のキリスト教が隠されていることを読み取り、その宗教の「シアカ」と呼ばれる教祖が、イエス・キリストその人にほかならないことを確信した。なぜなら、「世の終りがまさに到来するこの時にあって、神は、その御名と教義、儀式が『名ばかり』のものとなって残されている西の果ての民に、御名は忘れられても、生活そのものの中にその真実の教えが生きつづけている東の果ての民を、模範として示し給うた〔から〕である。『かくのごとくに彼らを配[あしら]うこと』が、神の測り知れない御意志だったのであり、それを読み解くことが、『第二のアダム』たるポステルに、永遠の昔から定められた使命だったのである」【同上第十六章、および p. 356.】。 "
(彌永信美、『<近代>世界とオリエンタリズム――ヘーゲル・内村鑑三・「近代の超克」思想を中心として――』)
2018年5月5日
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