イエスが地上に降りてこられないと話が始まらない?


プレ・ミレのクリスチャンは、「イエスが地上に降りてこられないと話が始まらない」と考えている。

「イエスが再臨されれば、この地上はイエスの支配によってバラ色に変わるだろう。しかしそれまでの間は、何をしても無駄だ」と。

しかし、イエスは逆のことを言われた。

イエスは、「しかし、わたしは真実を言います。わたしが去って行くことは、あなたがたにとって益なのです。それは、もしわたしが去って行かなければ、助け主があなたがたのところに来ないからです。しかし、もし行けば、わたしは助け主をあなたがたのところに遣わします」(ヨハネ16・7)と言われた。

つまり、

イエスが地上を去る  →  聖霊が降臨する

なのだ。

イエスが地上を去らなければ  →  聖霊が降臨しない

となれば、

「近い将来、イエスが再臨し、世界をエルサレムから千年間統治される」というプレ・ミレの話に従うと、

イエスが地上におられる → 聖霊が降臨しない

わけだから、千年王国の時代の間、ずっと、世界は聖霊なしでやっていくということになる。

「聖霊なしのクリスチャン」は、「ただのでくのぼう」である。

なぜならば、われわれの「肉は、神に敵対する」から。

われわれが神の国のために働きたいと思うのは、われわれではなく、われわれのうちにある聖霊がそのように考えておられるからだ。

われわれの肉は、その聖霊の考えを押し殺すために働く。

つまり、イエスが地上再臨された千年王国において、聖霊のないクリスチャンは、逆に悪魔のために働くようになると。

「イエスが地上に降りてこられないと話が始まらない」というのは間違い。

聖書は逆のことを教えている。

すなわち、

イエスは天におられる → その体である教会も地上において王である

イエスは天におられる → 地上は時間とともに神の領土に変わる

イエスは再臨されずに天におられ世界の玉座に座っておられるからこそ、世界の変革は進むのである。

イエスが天の王座を離れて地上に降りてこられれば、聖霊の働きはなくなり、教会は王権を失うので、地上はサタン化していくのである。

プレ・ミレの千年王国とは悪魔の国になってしまうのである。

 

 

2012年5月17日

 

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