もし山中教授が前千年王国説を信じていたら


昨日のNHKの特集によると、山中教授によるiPS細胞の発明は驚異的な医学・薬学の進歩をもたらしつつある。

ノーベル賞100個分に値する業績である。

人の体の細胞を初期化し、あらゆる細胞に分化できる状態に戻すことができるようになり、そこから臓器を作り、拒絶反応の起きない移植手術が可能になるだけではなく、脳の奥深くにある細胞などなかなか入手が困難な細胞をつくり出すことによって、パーキンソン病のような難病の治療が飛躍的に進んでいるという。

理屈から言えば、指を失っても新しく作ってつなげることも可能なのだろう。

病気で失明した人に光を与えることもできるという。

まさに聖書の千年王国預言、「そのとき盲人の目は開かれ、耳しいた者の耳はあけられる。足なえは鹿のようにとびはね、おしの舌は喜び歌う」(イザヤ35・5-6)が成就しようとしている。

さあ、前千年王国説の人々はどう思うだろうか。

前千年王国説では、「今の時代(教会時代)はサタンの時代だから、世の中はどんどん悪くなり、改善の見込みはない。世の中を改革しようとする努力は無駄になる」と教えられる。

もし山中教授が若いころ、今の福音派の前千年王国説(プレ・ミレ)を信じて、研究生活を開始せず、希望を捨てて、再臨だけを求めていたら、今回のノーベル賞受賞はなく、世界の人々に病気の回復や障害の克服への希望を与えることはできなかっただろう。

プレ・ミレは、人から希望を奪う邪悪な教えである。

福音派をはじめ、すべてのクリスチャンが、この異端の教えから解放され、生産的な市民に回復することを祈る。

 

 

2012年10月25日



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