地方教会を任されたみなさん
超教会運動は間違いである。
それは、「地域社会(宗教共同体)があるので、家族など不要だ」というような運動と似ている。
オウムや共産主義などのカルトは家族の枠を破壊しようとする。
1960年代以降のセックス革命は、家族の解体を目指している。
家族の解体は、細胞膜の撤去と同じ。
生物の細胞膜を除去すればどうなるか。
即死である。
細胞はしっかりと個体としての機能を果たすことによって全体を支えている。
同じように、家族も個体としての機能を果たすことによって地域共同体全体、国全体、国際社会全体を支えている。
地方教会が破壊されることは、細胞破壊、家族破壊と同じように、神の国全体の破壊に直結する。
だから、牧師の役割は重大である。
牧師として一番やってはいけないことは、教えを曲げること。
聖書から離れること。
自分の知恵に頼ること。
しかし、この一番やってはいけないことが堂々と行われ、今や主流となってしまった。
イエスが「これらが起きない限り、この時代は過ぎ去らない」とマタイ24章で明言され、「あなたがたの中には、神の国が到来するのを見るまで生き残る人がいる」と断言されたのに、「神の国は再臨の後に来る」という。
そして、「今の時代は悪魔の時代だ」と。
「今は王国の時代ではなく、教会時代だ」と。
イエスははっきりと「天地において一切の権威がわたしに与えられた」「私は、世を征服した」「イエスは神の右に着座された」とあるのに「イエスはまだ王ではない」という。
「地上において王になるのは再臨の後であり、それまで何をやっても無駄だ、再臨を待つしかない」という。
教えを曲げたのである。
偽預言者になったのである。
だから、裁かれる。
羊がいなくなる。
自分の教会を繁栄させたいならば、真理を語ることだ。
教会成長学など惑わしに過ぎない。
「人を増やすこと」に主眼が置かれ、「真理を語る」というもっとも重要なことがないがしろにされている。
「人を増やすこと」をしたいならば、教会よりもディズニーランドのようなものを作ればいい。
地方教会の存在意義とは、「世の光」となること。
「教派を維持すること」でも「教団を保全すること」でもない。
地方教会が死滅しつつあるので、神の国も死滅しつつある。
しかし、神の国は神の最重要関心事なので、必ず神は誰かを起こされ、改革を実行される。
神の国が一時的に弱体化している今、われわれは、神が語りかけていることを悟らねばならない。
地方教会を任されたみなさん。
ディスペンセーショナリズムに警戒せよ。
2013年10月12日
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