常に強気でなければならない


1.


汚れた霊が人から出て行って、水のない地をさまよいながら休み場を捜しますが、見つかりません。
そこで、『出て来た自分の家に帰ろう』と言って、帰って見ると、家はあいていて、掃除してきちんとかたづいていました。
そこで、出かけて行って、自分よりも悪いほかの霊を七つ連れて来て、みな入り込んでそこに住みつくのです。そうなると、その人の後の状態は、初めよりもさらに悪くなります。邪悪なこの時代もまた、そういうことになるのです。」(マタイ12・43-45)

病気と悪霊は似ている。

油断するとやられる。

急激な温度差で風邪を引いてしまった。

暑いときの感覚で薄着のままで過ごした結果だ。

人体はもともと神殿として創造された。

アダムは聖霊の宮として造られた。

罪を犯したので、聖霊が去った。

キリストが戒めを完全に守った結果、信じるわれわれの体はキリストの義のゆえに、再び神殿となった。

われわれが罪を犯しても、キリストのゆえに、聖霊はとどまってくださる。

しかし、建物として造られているので、住居を求めている悪霊が入ろうと狙っている。

誘惑の言葉を述べたペテロには悪霊が入っていた。

イエスは彼に対して「下がれ、サタン!」と一喝された。

数日間、熱を出して寝ている間に汗が出て、今日起きるとすっきりした。

体からウィルスやら毒素やらが出たのだろう。

同時に、霊的にもすっきりした。

霊的な感度も増した。

生活する中で知らぬ間に入っていたいろんな悪霊が出ていったのだろう。

ガダラの狂人には数千の悪霊が入っていた。

クリスチャンになると、霊的な理解力が増して、物事を整理して理解できるようになる。

これは「部屋の掃除」のようなものである。

このように整理整頓された部屋から聖霊が出て行った場合、「さらに悪い霊が多数入る」。

クリスチャンホーム出身者からとんでもない人間が出るのはこのためである。

ユングやニーチェは牧師の息子である。

キリスト教を通じて霊的な理解力があり、世界の本質を見抜く力がある。

こういう人間が悪魔に憑依されると、とんでもない破壊力を持つ。

ユダヤ人は、2000年間神の訓練を受けた民族である。

その民族が悪魔側にいる。

異邦人がこれだけだまされてきたのも、むべなるかなである。

サタンは、内情をよく知る者を利用する。

組織を攻撃するには、組織の秘密を知っている者を利用するのが一番だと考えている。

だから、組織は、ユダに注意すべきなのである。

2.

「霊的な人、すなわち、純真無垢」ではない。

霊的な洞察力のある人は、それだけいろんな戦いを経験している。

タレントで、うつ病を経験した人を見ると、共通点は「素直」である。

ある売れっ子芸人はうつ病で苦しんできた。

テレビで活躍するからさぞ「面の皮が厚い」のだろうと思うと、そうではない。

「自分なんてダメだと思います」と告白していた。

「あれ?」と思った。

「らしく」ないなと。

お笑い芸人で、優秀な人ほど、感受性が鋭い。根が暗い。いろんなことをよく考えている。

普通の人が考えていることの何倍も深い洞察力や観察力がないと、人を笑わせることはできない。

感受性が鋭く、洞察力がある人は、素直であってはならない。

素直であれば、悪霊の餌食になる。

悪霊は「お前はダメな人間だ」という考えを入れてくるからである。

それに素直に乗って「そうだな」と思うと、次々と否定的な感情を入れてくる。

素直な人の弱点は、心に隙が多いということである。

この雑菌だらけの世界において、予防を怠るとすぐにいろんな病気になるように、心の予防ができない人は、容易に悪霊に入られ、支配されるようになる。

3.

霊的な知識がないと、霊的な病気は悪化する。

タレントには、いろんな霊能者が近付いてくる。

食い物にするためである。

「あなたには恐ろしい霊がついているから、除霊に来なさい」と。

悪霊による悪霊追い出しは茶番である。

占いや霊媒師に頼れば頼るほど、深みにはまる。

御言葉と信仰に固く立つ以外には、解決はない。

「お前はもうおしまいだ」とささやく悪霊には、「何も思い煩ってはならない」という御言葉を突き付けるしかない。

反省や素直は美徳なのだが、悪霊に対しては心の隙になる。

常に強気になって、悲観的な言葉や思いを入れてくる敵に対しては「うるさい!下がれ、サタン!」と一喝する。

いったんそのような思いを心に入れると、出すのに相当なエネルギーがいる。

 

 

2017年10月23日



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