アルミニウス主義に基づく新改訳4


キリストが律法を終わらせられたので、信じる人は皆義と認められるのです。
( ローマ10:4) 3版

もおかしいと思いましたが4版では

律法が目指すものはキリストです。それで、義は信じるもの全てに与えられるのです。

となっています。
"Christ is the culmination of the low"
ですもんね。

新改訳は徐々に良くなってるんですかね!?

そうかもしれませんが、わかりにくくなっています。

3版の訳ですと、「キリストによって律法は無効になった。だから信じる人はすべて、義と認められる」という誤った印象を与えます。

ここで「キリストが律法を終わらせられた」と訳されている箇所は、

τελος γαρ νομου χριστος εις δικαιοσυνην παντι τω πιστευοντι

ですが、

これは、キング・ジェームズ訳では、

For Christ [is] the end of the law for righteousness to every one that believeth.(というのも、キリストは、信じるすべての人への義のための、律法の成就である)

となっています。

原語に忠実に訳せば、

というのも、キリストは、信じるすべての人への義のための、律法の成就(または目的、終わり)だからである。

4版の「律法が目指すものはキリストです。それで、義は信じるもの全てに与えられるのです」は、何を言っているのかわかりにくいです。

ここで言われているのは、「キリストは、律法を成就されたので義とされた。その義は信じるすべての人に与えられる」ということです。

τελοςには、1.終わり、2.目的・目標、3.成就などの意味がありますが(TDNT, vol.8, p.49)、この文脈では「成就」と訳さないと意味が通りません。

 

 

2018年5月20日



ツイート

 

 ホーム

 



robcorp@millnm.net