剣を取る者は剣によって滅びる


2001年にアフガニスタンに侵攻した欧米の軍隊は目的を達することなく瓦解しつつある。

フランスは、米ネオコンと歩調を合わせたサルコジが敗れ、新しい大統領のもとで撤退を決めている。

アメリカはまたもや戦争に敗れた。

米国の目的は、アフガニスタンを保護国にし、カスピ海の石油に近い場所に基地を作り、中国をけん制することにあた。

1兆ドルを使ったこの作戦は、鳴り物入りで始まったイラクの「開放」同様に失敗が明らかになった。

米国に引きずられて参加したNATOも、国民の支持を得られず、結果としてNATO同盟の弱体化をまねいた。

その結果、米国の西欧に対する影響力は顕著に低下している。

米国の支援を失えば、カルザイ政権は即座に瓦解するだろう。

35万のアフガン政府兵は、傭兵であり、米国とNATOから出ている金のために働いている。タリバンとその同盟国は民族主義の戦いである。どちらが勝つかは歴史が証明している。

空軍力は、アフガニスタンでの戦闘にとって中心的な役割を果たしている。戦闘機やヘリコプターは、西側の基地と補給ルートを守るために絶えず監視している。

これには、非常に多くの費用がかかるため、規模を縮小せざるをえない。

そうすれば、地上部隊は孤立する。

破産の危機に瀕している米国はロシアに頼る以外にはない。

ほとんどの米軍とNATO軍を2014年までにアフガンから撤退させるのではないかとの懸念がある。

イラク撤退はうまくいったが、アフガニスタンはどうだろうか。

復讐に燃えるアフガンの山岳武装勢力がそれを許さないだろう。

NATO軍は、フランスが撤退を始めると、雪崩をうって同様の措置に出るに違いない。

板垣氏が述べるように、米軍部隊はかつてイギリス軍がそうであったように、玉砕に終わる恐れが十分にある。

「剣を取る者は剣によって滅びる」とあるように。

そうなれば、いくら能天気の米国民でも、こんな悲惨な戦争に引き込んだネオコン及びイルミナティの責任を追及するだろう。

最終的には、米国内のユダヤ金融資本家の一掃に終わればいい。

 

 

2012年5月26日

 

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