デフレの原因を見誤っている政治家や評論家
https://www.youtube.com/watch?v=s8y0fk90-OQ&feature=youtu.be
まだ途中までしか見ていないが、政治家や評論家のみなさんは、元同志社大学院教授山口薫氏の紹介するシカゴプランを知るべきだと思う。総じて、彼らは、デフレの原因を見誤っている。リフレ派も同じ。日本では、中央銀行は、通貨の発行量の17.5%しか支配しておらず、残りの82.5%が民間金融機関の信用創造により生み出されている。日銀のベース・マネーを増やしただけではだめで、民間銀行が融資を積極的に行わなければ、総量が増えず、デフレは解消しない。
日本は、バブル後の後始末を誤った。バブル期に融資されたお金は、銀行が持っているお金ではなく、その場で「創造」されたものであった。無から作られたお金に金利を乗っけて貸して、利ざやを取るのが銀行の商売。その元本は、返済と同時に消える。崩壊後、この利ざやを確実に手に入れるために、融資の制限や貸し剥がしを行ったわけだが、そもそも、その元本は銀行の所有するお金ではない。作られた「あぶく銭」「偽札」のようなもの。こんなもののために、企業や個人が地獄を味わったし、今も味わっている。
日本の生殺与奪の権利は、民間銀行によって握られている。このようないびつな体制を是正するには、通貨発行権を民間銀行から政府に取り戻す必要がある。それを提唱したのがフランクリン・ルーズベルト時代にこの問題に気づいた米経済学者によるシカゴプランである。
2018年4月18日
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