結局、製造業で勝った日本が世界を制する
日本以外全部沈没してる。
イギリス、アメリカ、中国と、みんな同じ轍を踏んでいる。
製造業で力をつけて、製品の市場競争力が高くなければ実質的なお金は入ってこない。
製造業で負けた国がそれまでの生活を維持しようとすれば、軍事か金融に走るしかない。
イギリスもアメリカも、製造業でやっていけなくなったので、金融にシフトした。
金融大国とか金融化というのは、「製造業で敗北しました」と告白しているようなもの。
所詮、金融業というのは、そこにある限られたパイ(お金)のシェアをどれだけ拡大するかだから、建設的ではない。
中央銀行と都市銀行で信用創造し、お金を膨らましてみても、実体と乖離すれば、いずれパンクするだけ。
リーマンショックまでアメリカの景気を支えてきたのは、商品の証券化と、その売買差益による「架空利益」。
あとは、戦争やテロを起こして、インサイダー取引による差益収入、と、廃墟からの復興事業。資源の略奪。
すっごい、不健全。
イギリスはすでにお手上げして、中国の軍門に下った。
アメリカは日本という宿主がいるので、ようやく生き延びている。
中国は、国内産業の育成に失敗し、ただの工場しかなく、ブランドがないので、外資が逃げ出すと、もぬけの殻。
リーマンショックで輸出相手国が潰れて以来、GDP拡大を支えてきたのは、もっぱら国内投資。
国内投資も限界にきて、過剰融資がこげついて、史上最大規模の不良債権が残った。
以上のように、日本と世界というのは、アリとキリギリスの関係にある。
日本の製品が一人勝ちして、世界を席巻した。
だから、日本は軍事にも金融にも頼らずに経済を維持し続けられる。
市場競争力を失ったイギリスとアメリカの最後の悪あがきに付き合わされている日本。
お金がなければ、軍事も金融もあったものではなくなるので、米英の長期的な衰退が予測できる。
結局、製造業で勝てれば、世界を制覇できるということだと思う。
2015年12月30日
ホーム