蒔く種
神は、みこころのままに、あなたがたのうちに働いて志を立てさせ、事を行なわせてくださるのです。(ピリピ2・13)
蒔く人に種と食べるパンを備えてくださる方は、あなたがたにも蒔く種を備え、それをふやし、あなたがたの義の実を増し加えてくださいます。(2コリント9・10)
昨年、病気をしたときに、いろいろと便宜を図っていただいた会員の方がいらっしゃる。
この方は、癒やしの賜物をお持ちで、私の病気も手術が必要だと言われたが、治ってしまった。
癒やしだけではなく、不思議なことがあった。
この方が所有しておられ、貸していただいた本のうち2冊が、1冊はピーター・ワグナー、もう一冊がビル・ジョンソンの著書であった。
最初見たときに「ピーター・ワグナーかぁ」と思った。
なぜならば、彼は教会成長学の権威で、私が一番批判していた人物だったからだ。
しかし、本のページをぺらぺらめくって流し読みをしていると、再建主義と同じようなことが書いてあった。
「あれ、これは私たちの立場と同じことが書いてあるなあ」と思った。
ネットで調べてわかったが、実は、彼は再建主義に転向していたのだ。
日本に講演に来たときも「私は、まったく変わってしまったんです。人は批判しますが、どうでもいいんです。」と言っていたという。
著書の中では、はっきりとパーシャルプレテリストになったと述べた。
さらに、最近ビル・ジョンソンの著書も流し読みすると、われわれと同じようなことを言っていると気づいた。
彼も再建主義の影響を受けてできた統治神学または王国神学になっていたのだ。
先日紹介した「INCキリスト教」というミニストリを展開している指導者の一人だった。
これは偶然だとは思えなかった。
明らかに導きと感じた。
神は私に、再建主義がこのような形で発展していることを見せてくださったのだ。
私は、ずっとこのような導かれ方をしてきた。
大学時代に、宮川透先生のもとで哲学を学んだ。先生曰く「今は哲学の死の時代である。近代を超える思想がない」と。
ヴァン・ティルの著書を読み、この限界を超えるのは、御言葉に純粋に基づく思想以外にはないと気づき、卒論はヴァン・ティルについて書いた。
そして、生活の具体的な指針が書かれている旧約律法が鍵だと気づいた。
旧約律法の解説書を探したがよい本がなかった。
神学校に入って2年目にアメリカに行き、長老派の書店で偶然、ラッシュドゥーニーのThe Institutes of Biblical Law(聖書律法綱要)を発見した。
帰国してから読むと、まさに自分の求めていた「旧約律法の判例法の解説書」で、「御言葉に純粋に基づく世界観」を説明していた。
その後、神学校に入るときに先輩の牧師からプレゼントされたグレッグ・バーンセンの「Theonomy in Christian Ethics」を読むと、ラッシュドゥーニーと同じことを言っていた。
再建主義の3大主要著作の2つが偶然に手に入った。
これは、神の導き以外の何物でもないと確信した。
神は、私に「蒔く種」を与えてくださったのだ。
今回の発見も、この延長線上にあると感じる。
神は、私にさらに「蒔く種」を与えてくださった。
ちなみに、日猶同祖論も同じように「外部から与えられた」。
不思議な導きの連続だった。
これも、私に与えられた「蒔く種」だったのだろう。
私は、神の恵みにより、イルミナティの世界支配が崩壊したあと、人類に進むべき道を示すために生まれてきたのだと思う。
2018年8月10日
ホーム
robcorp@millnm.net