聖書の主張を一言でまとめて言え、という課題があったとすれば何と答えるだろうか。
正解は、次のとおり。
神が使わされた神の御子イエス・キリストを信じることによって罪許され、神と和解し、世界の相続者としての資格を得た人間の集合であり、キリストをリーダーとする神の国が、歴史を通じてサタンの国を破壊しつつ地上支配を拡大し、ついには完全征服にいたり、神の「地を従えよ」との命令を成就し、神の創造を完成する。
これ以外は、大なり小なり偽りである。
復活のイエスは、初穂なのである。
イエスにつながる人々も復活した人々であり、まったく新しい人類である。
その復活した新人類が、一人一人細胞となってキリストの体を形成する。
このキリストの体、つまり、教会=エクレシア=神の国は、無敵の巨人であり、歴史を通じて様々な悪霊とその支配領域を粉砕していく。
この巨人は、キリストが十字架にかかり、神の法を完全に成就したことによって、この世界の所有権を得ている。
神は、イエス・キリストに永遠の命と被造物の恒久的所有権を与えられた。
だから、イエス・キリストの体である教会も永遠の命と被造物の恒久的所有権を与えられている。
このイエス・キリストを頭とし、教会を体とする巨大な有機体である神の国は、歴史を通じて徐々に発展し、次々とサタンの牙城を崩し、悪霊の砦を破壊していく。
その支配領域は歴史とともに発展する。
神の国という名の巨人は、信仰によってキリストにつながっている限り、必ず勝利し、征服する。
誰でもイエス・キリストを信じる信仰を持つ限り、この巨人を構成する細胞である。
だから、必ず歴史の勝利者になる。
この巨人に加わる人々つまりクリスチャンは、真の勝ち組であり、ノンクリスチャンのシステムによる支援を必要としない。
この信仰が揺らぐときに、敵に隙を与え、敵による巻き返しが起きる。
18世紀後半から19世紀にかけて、敵側による巻き返しが起きた。
それが今まで続いている。
クリスチャンの聖書信仰がぐらついたからだ。
進化論を信じて、聖書の無謬性への疑問が起きた。
われわれの世代を指導した人々は、この点において確実な信仰を持っていなかった。
だから、半分進化論者なのだ。非六日創造説を信じている。
ヒューマニズムの認識論に立つことによって信仰に欠陥のある大多数の教会指導者たちには依存できない。
われわれが、再び、常勝の巨人となるには、信仰に欠陥があってはならない。
ノンクリスチャンのシステムを不要とする覚悟が必要である。
つまり、ノーベル賞も、世俗の大学の学位も、勲章も、昇進も、名誉も、お金も、地位も、一切を捨てて、クリスチャンのシステムだけでやる覚悟がない人は、常勝の巨人のメンバーにはなれない。
われわれに必要なのは、信仰によってイエス・キリストにしっかりとつながることである。
そうすれば、勝利を手に入れることができる。
何者も神の国を妨害することはできない。
妨害するのは、われわれの不信仰である。
霊的にだけではなく、知的にも聖められること。
それによって、神の国は無敵艦隊になる。
誰もわれわれの進軍を押しとどめられる者はいない。
今こそ、神の国側の反撃の時だ。
信仰によってイエス・キリストにつながる人が一人でも多くなることを祈る。