ミレニアムの活動の重要性2


もしミレニアムが「地を従えよ」との命令を重視する活動を続けなければどういうことになるだろうか。

間違いなく日本のキリスト教は死ぬ。

クリスチャンの数は激減する。

ディスペンセーショナリズムは、トロイの木馬であり、それを信じて喜んでいるうちはいいが、次第に中から自分を殺す兵士が登場する。

どういう兵士かというと、「地上は関係ない。再臨は近い。それを待つだけでよい」という教えである。

これをまともに信じると、地上での生活は成立しない。

事実、再臨切迫信仰をまともに信じた若者が「献身」という名の「出家」をする。

大学に進学することも無意味に思えるようになり、受験勉強をやめる。

大学に通学している人は、就職しても無意味だと大学を退学する。

私は大学時代にプレ・ミレ・ディスペンセーショナリズムを信じていたので、このような気持ちだった。

すべてが無駄に思えた。

「不真面目」なクリスチャンほど、大学で勉強し、就職に備えていた。

「真面目」なわれわれは、毎週伝道集会で「賛美」し、「証」をしていた。

伝道集会そのものを否定しているのではない。

そういう活動に駆り立てる教会側に、その若者の人生に対する責任感がないのだ。

なにせ「みなさん、この世の仕事をしても、主に捧げたことになりません。この世のものは過ぎ去るのです。どんなに地上に蓄えても、それはゼロになります。神学校に行きなさい。そして、永遠の宝を積んでください」と教えている。

だから、「真面目」なわれわれは、「そうだ。地上の仕事はむなしい。就職をやめよう。」みたいになって、「献身」という名の「出家」をした。

この異端の教えによって、どれだけキリスト教が破壊されたかわからない。

「地を従えよ」との命令がまったく無視されている。

職業がまったく神の国に貢献しないものになったので、文化が死ぬ。

これらの「クリスチャン」が大多数になった場合、地上は無責任者の集まりになってめちゃくちゃになる。

こういう道筋が明らかな教えに人々が魅力を持つだろうか。

半ばオウム真理教と同じこういった切迫終末論に支配された教えに魅力を持つだろうか。

だから、プレ・ミレによって教会は長期的に破壊されるのだ。

まともな社会人が寄り付かなくなる。

社会改革の人々、この世の中を少しでもよくしようと頑張っているまともな職業人が回避する。

プレ・ミレは自己破壊の教えだ。

われわれがその危険性について警鐘を鳴らさなければ、誰もやらないだろう。

それゆえ、われわれはひどい攻撃を受ける。

しかし、神の御心は伝えなければならない。

ミレニアムを継続させなければならない理由がここにある。

 

 

2013年5月26日



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