世界の真の対立軸


イエスはディアスポラのユダヤ人もエルサレムにいるユダヤ人と一つになり、イスラエル王国の栄光は回復すると言われた。


わたしにはまた、この囲いに属さないほかの羊があります。わたしはそれをも導かなければなりません。彼らはわたしの声に聞き従い、一つの群れ、ひとりの牧者となるのです。(ヨハネ10・16)

紀元70年のエルサレム陥落、神殿崩壊においてそれは実現した。

表面的に見れば、これは「イスラエルの滅亡」ではないのか、と思われる。

違う。

滅んだのは「ルシファー教徒と化したイスラエル」である。

バビロン捕囚において現地で学んだバビロンのルシファー教を持ち帰ったユダヤ人たちが、当時イスラエルを支配していた。そして、真のメシアであるイエスを拒み、十字架につけて殺害した。

しかし、イエスは復活され、昇天されることにより、これらのルシファー教徒たちに勝利された。

十字架・復活から紀元70年の間は、選びの民に対する福音伝道と選別の時期である。

つまり、マタイ25章の「羊と山羊を分ける」時期である。

神はイスラエルの民に最後のチャンスをお与えになった。

イエスを拒んだ人々(つまり山羊系ユダヤ人)は、エルサレム陥落において滅亡した。

彼らは、異邦人の中に散らされた。国を失い、異邦人の中にバラバラにされることは、滅亡を意味する。

その後、山羊系ユダヤ人は、諸民族の中で迫害の歴史をたどる。

弟子たちは、この「選別期」において、世界中に出ていって、伝道をし、羊と山羊を分け、本物の民を集めていた。

本物の民は、イエスをメシアとして迎えた人々である。つまり、ユダヤ系クリスチャンである。

彼らも異邦人の中に散ったのであろうか。

いや。

もしそうなら、山羊系ユダヤ人と同じ状況であり、「同じように滅亡した」ということになってしまう。

私は羊系ユダヤ人であるクリスチャンは、一つにまとまったのではないかと思う。

すでに述べたように、江上波夫東大名誉教授は「二世紀に日本に入ってきた基督教は景教じゃなくて、原始基督教が直接入って来たものです」(ケン・ジョセフSr.+Jr.著、『【隠された】十字架の国・日本』より)と言われた。

これは、その師匠である佐伯好郎の学説でもある。

紀元70年、つまり、紀元1世紀後半にエルサレムを離れた羊系ユダヤ人は、紀元2世紀にすでに日本に到達していた。

これは、すなわち、「直行」を意味する。

羊系ユダヤ人は、日本を目指して、どこにも寄り道をせずに移動したということである。

何万人もの大集団(*)がユーラシア大陸の西にあるパレスチナから東の端にある日本にたどり着くには、やはり100年はかかるのではないか。

このような素早い移動は、「羊系ユダヤ人は、そもそも日本を再建されたイスラエル王国のための土地として見ていた」ということを意味する。

そのように考えると、徐福が紀元前3世紀に来日し、そこに物部王国を築いた意味も明らかになる。

徐福は、道教の方士であり、道教において日本は不老不死の理想郷を意味する「蓬莱山」である。実際富士山の別称は蓬莱山である。

山東半島のはるか東の海中に蓬莱山などの神仙境があり、そこには不老不死の仙薬があると信じられていた。秦の始皇帝も不老不死を願って仙薬を求め、徐福を蓬莱山に派遣した。徐福は数千人の童男童女をつれて、蓬莱山に向かったという。この徐福の目指した蓬莱山とは日本のことで、徐福が日本に来たという伝説が残っている。丹後半島の東南海岸(京都府)にある新井崎神社は、この徐福を祀る神社だという。<福永光司他、『日本の道教遺跡を歩く』1987 朝日選書 p.94>
http://www.y-history.net/appendix/wh0301-067.html

物部王国は、理想郷として作られたのである。

私は、すでに述べたように、徐福が属する民族は、ユダヤ系であったと考えている。

おそらく秦王朝は、ユダヤ系の王朝だったのだろう。

つまり、日本はユダヤ系王朝の秦から見て、理想郷であり、真の神の国が存在したと考えられる場所であったのだろう。

エルサレムのクリスチャンたちが、日本を目指したのには、このような土台があったからだろう。

「イスラエルの民が一つとなり、イスラエル王国の栄光が復活する場所」として日本は想定されていたのだろう。

このような知識は、ずっとユダヤ人の間にあったはずである。

コロンブスが、通訳としてデ・トーレスというユダヤ人を同船させたのは「極東にユダヤ人がいるはずだ」から。

http://www.millnm.net/qanda3/99GBX4LPGCuw90627.htm

羊系ユダヤ人たちが紀元2世紀に日本に入って、物部王国に同化したのは、物部氏が真のメシアの国を築いているとみなしたからだろう。

紀元3世紀になると、さらに弓月国からユダヤ系クリスチャンがやってくる。

秦氏である。

物部氏は、秦氏に国を譲った。なぜならば、同族であることを確認したから。

物部系の天皇の系統はここで終わり、秦系の天皇が立った。

ここに大和朝廷が成立する。

すなわち、大和朝廷は、イエスを王とする再建されたイスラエルなのである。

これで、なぜ天皇の即位の儀式である大嘗祭において、新しい天皇がバプテスマを受け、天照大神と聖餐式と献身の儀式を行うのか理由である。

天照大神はイエス・キリストであり、天皇はその霊を受けて、代理統治者として日本を治める任務を与えられる。

サタンは、真のメシアの国を無視し、パレスチナにイスラエル王国を再建しようとしてきた。

これがシオニズムである。

シオニズムがなぜ悪魔的であるかというと、真のメシア=イエス・キリストの国である日本のライバルだからである。

紀元70年以降世界に散らされた山羊系ユダヤ人は、偽メシアの王国の建設を目指して世界中において陰謀を働いてきた。

究極的に言って、世界の対立は、「真のメシア=イエスの民である日本人」対「偽メシアである山羊系ユダヤ人」に帰結する。

(*)

彼らの目的は「イスラエルの民が一つの群れとなること」にあったので、集団で移動したと推測される。

 

 

2017年11月5日



ツイート

 

 ホーム

 



robcorp@millnm.net