R・J・ラッシュドゥーニーの著作の宣伝文
1.The One and the Many(一と多)
「ラッシュドゥーニーの主要著作のうちの一つである。彼の思想は、この独創的で深遠な著作が扱うテーマをしっかりと理解していない限り、理解できない。」(アンドリュー・サンドリン)
認識するにせよ、しないにせよ、いかなる議論も、いかなる神学的・思想的・政治的な解説も、人間と神と社会の現実に関する前提に基づいて成立する。この前提は、結論を支配し、決定する。結果は、原因が生じる果実である。そして、そのような基本的な前提の一つが、一と多なのである。
人間が知的かつ論理的に思考しようとすれば、体系は必要不可欠である。体系の概念と、それが提示する神が存在しない限り、われわれは、合理的かつ理解可能な宇宙も、その中に存在するいかなる意味のある秩序も保持することができない。
再生していない人間の理性と論理は、混沌と無意味な虚無を背景として成立するので、その理屈と論理は、本質的に、不合理以上のものであり、ばかげているのである。
体系は、理屈を合理的なものにするだけではなく、次のように宣言するのである。すなわち「すべての事実の間には必然的かつ意味のある繋がりが存在する。というのも、すべての事実は、至高者にして全能なる神の創造であり、それゆえに、神の目的と命令を啓示するから」と。
体系を作り出すことができたときにはじめて、神の計画全体を説教することが可能になる。
2016年12月25日
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