R・J・ラッシュドゥーニーの著作の宣伝文


1.The One and the Many(一と多)


「ラッシュドゥーニーの主要著作のうちの一つである。彼の思想は、この独創的で深遠な著作が扱うテーマをしっかりと理解していない限り、理解できない。」(アンドリュー・サンドリン)

…サブタイトルは「秩序と究極性の哲学に関する研究」である。本著では、統一性VS個別性、普遍VS個性をいかに理解すべきかについて扱っている。

認識するにせよ、しないにせよ、いかなる議論も、いかなる神学的・思想的・政治的な解説も、人間と神と社会の現実に関する前提に基づいて成立する。この前提は、結論を支配し、決定する。結果は、原因が生じる果実である。そして、そのような基本的な前提の一つが、一と多なのである。

著者は、聖書の三位一体の教理に解答を見出した。ペーパーバック1978年版、375ページ、15ドル。

2.The Flight from Humanity(人間性からの逃避)

サブタイトルは「新プラトン主義がキリスト教に及ぼした影響」である。

新プラトン主義は「霊的なもの(たとえば、心)は善であり、物理的なもの(たとえば、肉体)は悪である」と唱える異教思想である。

聖書は、人間の全体が堕落したのであって、肉体だけではないと教えている。人が犯した最初の罪とは「神になり、善悪を神と無関係に決定したいとの願望(創世記3・5)」であった。

禁欲主義者は、肉体の罪から脱出し、心と精神の罪に逃げ込もうとした。彼らは、謙遜は名ばかりで、傲慢とプライドを露わにした。霊性に関するこの異教思想は、教会の中に入り込み、西洋文明にとって慢性的な問題の根源となった。ペーパーバック1978年版、66ページ、5ドル。

3.The Necessity for Systematic Theology(組織神学の必要性)


人間が知的かつ論理的に思考しようとすれば、体系は必要不可欠である。体系の概念と、それが提示する神が存在しない限り、われわれは、合理的かつ理解可能な宇宙も、その中に存在するいかなる意味のある秩序も保持することができない。

再生していない人間の理性と論理は、混沌と無意味な虚無を背景として成立するので、その理屈と論理は、本質的に、不合理以上のものであり、ばかげているのである。

体系は、理屈を合理的なものにするだけではなく、次のように宣言するのである。すなわち「すべての事実の間には必然的かつ意味のある繋がりが存在する。というのも、すべての事実は、至高者にして全能なる神の創造であり、それゆえに、神の目的と命令を啓示するから」と。

体系を作り出すことができたときにはじめて、神の計画全体を説教することが可能になる。

74ページ、2ドル。

 

 

2016年12月25日



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