地球外生命の可能性?
NASAの発表は拍子抜けだったが、これは作戦だろうと思う。
段階を踏んでいるのだ。地球外生命の可能性を示唆し、徐々に宇宙人の存在を信じさせるということではないかと思う。
さて、ワイドショーで科学者が地球外生命の可能性について述べていたが、いわゆる進化によって地球外生命が誕生する可能性はゼロである。
確率的にありえない。
たとえば、光合成について考えよう。
光合成は光化学反応とカルビン回路の2つの段階に大別される。
光化学反応は光エネルギーからNADPHとATPを合成する過程で、カルビン回路はNADPHとATPを使ってCO2とH2Oから糖を合成する過程である。
光合成進化の過程で、光化学反応だけが成立してもだめで、カルビン回路だけが成立してもだめである。
光化学反応だけが成立して、NADPHとATPができても、カルビン回路がなければ、糖は合成されない。
カルビン回路だけができても、光化学反応によりNADPHとATPがなければ糖の合成は進まない。
つまり、両方同時に存在していなければ、光合成の機能は無用である。無用ということは、その機能は退化するはずである。
だから、光合成進化は、一挙にこの2つのシステムが同時に成立しなければならない。
そんなこと可能だろうか?
2つ同時に?1つだけでも難しいのに。
カルビン回路だけを見よう。次の図は、この回路の全過程である。
http://www.millnm.net/qanda3/Calvin_cycle.jpg
この反応は、次を含む13種類の酵素によって進むという。
リブロースビスリン酸カルボキシラーゼ (RubisCO)
ホスホグリセレートキナーゼ
グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ
グリセルアルデヒド-3-リン酸:セドヘプツロース7-リン酸トランスケトラーゼ
トリオースリン酸イソメラーゼ
グリセルアルデヒド-3-リン酸:ジヒドロキシアセトンリン酸アルドラーゼ
グリセルアルデヒド-3-リン酸フルクトース-6-リン酸トランスケトラーゼ
ジヒドロキシアセトンリン酸:エリトロース-4-リン酸アルドラーゼ
セドヘプツロースビスホスファターゼ
リボース-5-リン酸イソメラーゼ
キシルロース-5-リン酸エピメラーゼ
5-ホスホリブロキナーゼ
この酵素を生物が獲得する過程も進化によったのだろうか。
酵素がなければ反応も進まないわけだ。
反応が進まなければ、回路は中途半端で途切れてしまい、目的の糖は得られない。
糖が得られなければ生物の環境適応能力はアップしないのだから、この光合成のシステムは無用になる。すると、退化する。
光合成機能は進化の途中で完成前に消えてしまう。
ということは、これらの13種類の酵素は一挙に獲得されなければならないわけだ。
そもそも、この酵素による12段階の反応は、1段階ずつ進化したわけではないだろう。
1段階ずつできても、糖が得られなければ無意味だから。
だから、このカルビン回路というものは、突如として一挙に成立しなければ無用になるのだ。
お分かりだろうか。
この光合成のシステムというものは、光化学反応とカルビン回路のいずれも突如として完成された形で出現しない限り生存競争に勝ち残るという点で無意味なのだ。
このような複雑なシステムが一挙に出現することはありえない。
一つの最小タンパク質ですら100個のアミノ酸から成り立つが、そのアミノ酸には20種類あるのだ。
進化に必要な酵素の中にある最小たんぱく質1個が偶然に獲得される確率でも20の100乗分の1(=10の130乗分の1)である。
10の130乗という数字は宇宙全体に存在する陽子の数10の80乗個よりも多い。
進化論がいかにありえない学説であるかわかるだろう。
事実、514人の博士号を持つ科学者がダーウィン進化論に異議を唱えた。
インパクトがあるのは同インスティテュートが主宰して作成した「ダーウィニズムに異説を唱える科学者」リスト(注5)だ。
皆博士号を持っている科学者五百十四人。タイトルの下には「生命の複雑さがランダムな変異と自然選択で説明できるとする主張にわれわれは懐疑的だ。ダーウィン理論を支持する証拠についての注意深い研究が行われるべきだ」と付記している。
分野別では生物学百五十四人、化学七十六人、物理学六十三人。リストの初めには、ペンシルベニア州立大学のフィリップ・スケル名誉教授(化学、米国科学アカデミー会員)、ノーベル賞に何度もノミネートされているヘンリー・シェーファー計算量子化学センター所長、ニューヨーク市立大学のスタンリー・ソウルス名誉教授(進化生物学)らが並ぶ。
http://www.worldtimes.co.jp/special2/id/060605.html
2010年12月3日
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