この世界に中立など存在しない2


イルミナティが義務教育制度を通じて成功した最高の洗脳は、「この世界に中立は存在する」という神話である。

「神を信じる人も信じない人も共通に出発できる中立な土台がある」という信仰である。

「その土台に立って、人間は、神を含む世界を評価できる」と。

「人間こそ万物の尺度である」は、近代人の最大の神話であり、妄想である。

神をオーディションの場に呼び出して、踊ったり歌ったりさせることができると考えることそのものが、矛盾している。

人間が評価できる神は、評価した時点で神ではない。

超越者である神がどうして、非超越者である人間の審判を受けなければならないのか。

裁判所で、裁判官に宣告する被告のようなものである。

世界が神によって創造されたのであれば、創造者は、創造の秩序を超越している。

人間やその他の被造物は、被造世界の中にいて、神は被造世界の中にいない。

被造世界の中にいる者が、どうして被造世界の中にいない者を裁くことができるのか。

「超越者と被造物」の混同が、近代人の妄想の中心に存在する。

人間は、神を裁くことはできないのである。

人間にとって、神は裁く対象の外にいる。

人間は、もっぱら神に裁かれる存在である。

近代思想の祖、カントは「人間は審判者の座を奪ってよい」と堂々と宣言した。

神すらも人間の審判に服すべきだとした。

だから、カントは革命者だ。

近代とは、神に挑戦状をたたきつけた時代である。

近代において、人間は、神を突き飛ばして宇宙の王座に座った。

だから、近代は陰謀の時代なのだ。

神をも評価できる中立な土台など存在しない。

存在すると言ったとたんに、その人は、陰謀家になる。

だから、そういう人は永遠の地獄に落とされる。

悔い改めて神の主権を認めない限り、反逆者として永遠の牢獄に入れられる。

 

 

2012年6月4日

 

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