罪人をねたむな



わが子よ。もし、あなたの心に知恵があれば、私の心も喜び、
あなたのくちびるが正しいことを語るなら、私の心はおどる。
あなたは心のうちで罪人をねたんではならない。ただ主をいつも恐れていよ。
確かに終わりがある。あなたの望みは断ち切られることはない。(箴言23・15-18)

原語を見ると、17節は次のようになる。

al iqna lb・k b・chtaim

must-not-be he-is-being-jealous heart-of you in the sinful-ones

http://www.scripture4all.org/OnlineInterlinear/OTpdf/pro23.pdf

直訳すると、「あなたの心に、罪深い人たちをねたませてはならない」である。

自分の心に手綱をつけずに放置するならば、つまり、心を自然のままに放置するならば、われわれの心は、罪深い人々をねたむようになる。

なぜならば、罪深い人々が繁栄することがよくあるからだ。

正しい人々が苦しみ、罪人が繁栄する。

これは、神の世界において起きる矛盾・不条理である。

このような矛盾・不条理を前にして、自然人(つまり、自分の心を統治していない人)は「ねたむ」。

しかし、信仰人は、自分の心をコントロールするので、「主をいつも恐れ」る。

ねたみは、必ず罪を生み出す。

ねたみがあると、非難し、引きずり落とそうとする。

「あんな悪いことをしてるのに、繁栄している!むかつく!なんとかしてあいつを陥れてやろう」と。

これは、リンチである。私的制裁である。

インターネット上であれ、どこであれ、罪人をねたみにかられて非難するならば、自分も罪人になる。

対策は「主をいつも恐れ」ることでしかない。

まず、一番いい方法は、その罪人に関する情報を遮断することである。

罪人に関して知る必要はない。

その人がどのような家に住んで、どのような暮らしぶりなのか、どのような賞を受賞したとか、どのような栄誉を手にしたとか。

こんなこと知っても何も意味がない。

信仰の人は、彼らについて知りたいと思わない。

なぜならば、神の裁きを知っているから。

「確かに終わりがある。あなたの望みは断ち切られることはない。」

神は彼らの運命を必ず「滅亡」に予定しておられる。

罪には結果がある。

罪を犯せば、必ず裁きがある。

たとえ一時的に繁栄していても、必ず没落する。

「確かに終わりがある。」

信仰の人は、自分の「望みが断ち切られることはない」ということを知っている。

どのような「望み」か。

「知恵があり」「くちびるが正しいことを語る」ならば、必ず勝利する、ということだ。

罪人は、偽りで繁栄する。

しかし、信仰の人は「知恵」と「正しいことを語」って繁栄する。

共産主義中国が偽りとプロパガンダで繁栄していても、われわれはねたむことはない。

なぜならば、それは確実に終わるから。

必ず滅亡するから。

愚か者は、罪人をねたみ、彼らにすり寄る。

朴大統領が中国を頼っているのは、愚かだからだ。

イギリスが中国の投資に期待をかけ、属国のような身分に落ちたのは、罪人をねたんだからだ。

しかし、日本人は、中国に頼らない。

罪人に頼っても何も得られないということを知っているから。

知恵があれば、未来を予測できる。

しかし、知恵がない人は、先が読めない。

それで、頼ってはならない人を頼る。

結局、「正しいことを語る」人が勝つ。

だから、まず知恵を求めるべきだ。

正しいことを求めるべきだ。

罪人が何をして、どう繁栄し、こちらについて何を言っているか聞いても無駄である。

滅びる人々が何をしようと関係はない。

彼らの繁栄をねたむことから、悪が始まる。

そういう人は、罠にかかっている。

 

 

2015年9月9日



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