日本人知識人の浅薄なキリスト教理解を批判する目的


僕が、日本人知識人のあまりにも浅薄なキリスト教理解を批判するのは、日本のためを思ってのこと。

相手をバカにするためだと思っているあなた、読みが浅すぎる。

保守陣営は「日本対欧米」の図式を描くさいに、キリスト教を欧米の中に入れてしまう傾向がある。

その原因は、知識不足。

キリスト教は、西洋のものではない。日本には古くからキリスト教が入っていた。そして、古代において日本はキリスト教国であったとすらいえる。

神道の教義や儀式、建築物の構造を調べ、古事記、日本書紀を読めば明らか。

それから、日本人の保守には、キリスト教が人類の文明に与えてきた膨大な影響をまったく無視する傾向がある。

キリスト教、とくに、宗教改革が与えた影響は絶大である。

近代科学、立憲主義、近代法制度、資本主義、その他、ありとあらゆる分野において、カルヴァン主義の影響がある。

わたしは、保守主義者が「カルト化」してほしくないから、善意で批判している。

彼らをくさすために時間を使う気は毛頭ない。

 

 

2017年2月22日



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