円高は悪いものか?
経済に関しては素人なので、素朴な疑問がある。
以下、識者の検証をお願いする。
円高になると株価が下がるのは、「円安のうちに買って、円高のうちに利確する」外国人投資家が株主の主体だから。
株をドルで買う外国人投資家は円安のときにはドルが強いので日本株を安く買える。
円高になれば、その差益を得られるので、手放す。手放すと、株価は下がる。
円高と株安が連動するのはこれが理由。
「円高はやばい」というのは、外人によって株価が下向きに動くからで、株主以外にはなんの利害もない。
円の高低そのものにはメリットとデメリットの両方があるので、円高だからだめ、という理屈は成立しない。
輸出企業は、輸出するものが高くなるので損するが、輸入企業は安く輸入できるので得をする。
しかも、日本が貿易立国ならともかく、内需で経済が成り立っている国なのだから関係ない。
日本の雇用がやばくなるのは、円高だからではなく、「円高はやばい」という外人投資家や輸出企業の理屈をあたかも日本人全体にとってもやばいかのように報道するマスコミに影響をされて内需が縮小するから。
マスコミは、円高の利点を強調すべき。
たとえば、日本人の資産が増加する、とか。
「輸出がだめになるので、外貨が減って、輸入できなくなる」というのは、よほど貧乏だった戦後すぐの時代の理由。
日本は外貨準備高が世界トップなので、大丈夫。
景気を左右する要因は、心理的なもの。
マスコミが「円高で大変だ」というから。
日本は国内で、日本人同士が売り買いするだけでほとんどが成立する経済を持つ貿易依存度16%の内需依存国。
たしかに資源はないが、経済的に対外依存度が低い以上、円の高い安いで一喜一憂すべきではない。
2016年7月4日
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