不換紙幣発行は実質的に略奪である2


「いや、日銀券には、政府の保証があるから偽札ではない」というかもしれない。

政府は本当に保証できるのだろうか。

商店街の発行する商品券でも裏打ちがある。

その券を持っていけば、その金額分の商品を手に入れることができる。

しかし、日銀券については、発行者が何を差し出すことができるのだろうか。

日銀はその券と引き換えに何を提供できるのか。

国土などの日本の所有する国有資産か。それが日銀の株主である政府のものである証拠はあるか。

「担保は国有資産である」と答える人がいるけど、「日本の国土や資産を政府は勝手に自分のものと考えていないか」と返り討ちにされる。

国有地は国土の25パーセントである。国有資産など限られている。

日銀は、国民の資産を勝手に担保にしているのである。

信用創造する市中銀行に、そこが発行した金額分のお金を持っていって、何と交換してくれるのか。

ある人は、市中銀行が貸している9割の金額は信用創造によって生み出されたと言う。

自分が持っている担保の価値をはるかに超えた額を貸し付けている。

結局、日銀も市中銀行も、不換紙幣という形で略奪を行っている。

 

 

2015年10月17日



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