日本はキリスト教国であって多神教やアニミズムの国ではない
そうなると、テーマは天孫降臨神話ではない。天照大神を天照大神たらしめている「天岩戸(あまのいわと)開き神話」である。すなわち、大嘗祭で行われる儀式の根幹は、皇太子が天照大神となり、天岩戸開き神話を演じることにあるとはいえないだろうか。
といっても、洞窟を造って、そこに隠れるわけではない。重要なのは、天照大神=イエス・キリストの死と復活である。したがって、大嘗祭の根幹である天照大神の食事は、イエスが12使徒たちと開いた「最後の晩餐」。御食に臥すとは、遺体となって横たわること。大嘗祭に着る「麁服(あらたえ)」は真っ白な死に装束で、死んだイエスを包んだ聖骸布(せいがいふ)をそれぞれ意味するのである。こうして、イエス・キリストの死と復活を自らなぞることにより、人間としての皇太子は死に、天皇として復活する。これが最奥義である。(前掲書)
2018年3月8日
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