黙示録20章のサタンの復活の意味
また私は、御使いが底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から下って来るのを見た。
彼は、悪魔でありサタンである竜、あの古い蛇を捕らえ、これを千年の間縛って、
底知れぬ所に投げ込んで、そこを閉じ、その上に封印して、千年の終わるまでは、それが諸国の民を惑わすことのないようにした。サタンは、そのあとでしばらくの間、解き放されなければならない。(黙示録20・1-3)
ディスペンセーショナリズムによると、この黙示録20章1-3節は未来に起こるという。
しかし、われわれは、すでに起きたと考える。
なぜならば、ヨハネの時代(つまり紀元1世紀)にイエスは「すぐに来る」と言われ、ヨハネは「すぐに起こるべきこと」と述べているからである。
イエス・キリストの黙示。これは、すぐに起こるはずの事をそのしもべたちに示すため、神がキリストにお与えになったものである。そしてキリストは、その御使いを遣わして、これをしもべヨハネにお告げになった。
だから、悔い改めなさい。もしそうしないなら、わたしは、すぐにあなたのところに行き、わたしの口の剣をもって彼らと戦おう。(黙示録1・1、2・16)
紀元1世紀の読者に向かって「すぐに起きる」と言われていることがまだ起きていないという可能性はゼロである。
黙示録は20章1-3節まではすでに紀元1世紀に起きた。
獣はローマ帝国とネロである。
http://www.millnm.net/millnm/no42.html
反キリストもすでに紀元1世紀に現れた。
http://www.millnm.net/qanda/antich.htm
では、3節の「サタンは、そのあとでしばらくの間、解き放されなければならない」はどう解釈すべきか。
現在、タルムードユダヤ人が世界政府を作り上げようとしており、TPPという形で、具体的に参加国の主権(立法権)を奪おうとしている。
このような悪魔の支配の巨大化をどう評価すべきか。
現在の状況をとてもキリストの支配と考えることは難しい。
もちろん、キリストはサタンをコントロールしているわけであり、キリストの王権が失われたわけではない。
ラミレス氏がクリスチャンの女性を呪おうとしたところサタンが現れて「彼女を呪ってはならない。彼女の神が禁止したから」と言った。
サタンは、神の命令に従わざるをえない。
しかし、現在の世界は、あたかもサタンが世界を飲み込もうとしているかのような状況である。
これはどう解釈すべきか。
私は、「一時的な解放」であると考える。
それが、黙示録20章3節のそれであるかは明言できない。
しかし、その可能性は高い。
不思議なことに、イルミナティの本格的な登場は11世紀ごろにまでさかのぼる。
つまり、黙示録20章1節の「サタンの縛り」から千年後のことである。
ローマ・カトリックの起源は、すでに述べたように、タルムードユダヤ人である。
十字軍は、このローマ・カトリックの「聖地奪還運動」に起因する。
トルコ人のイスラム王朝であるセルジューク朝にアナトリア半島を占領された東ローマ帝国の皇帝アレクシオス1世コムネノス(在位1081年-1118年)が、ローマ教皇ウルバヌス2世に救援を依頼したことが発端(1095年)。(Wikipedia―十字軍)
タルムードユダヤ人によるエルサレム奪還。
つまり、十字軍とは、今のイスラエル建国運動=シオニズム運動の先祖である。
シオニズム運動は、十字軍から始まった。
十字軍の目的は、パレスチナを奪還し、偽メシアである教皇の権威をそこに確立すること。
現在のシオニストの目的と同じである。
つまり、底知れぬところに追いやられ、縛られていたサタンが一時的に解放された契機が、旧版シオニズム=十字軍であった。
イルミナティは、この十字軍から発している。
ワイスハウプトによる設立の前に、イルミナティは存在していたのだろうか。
古代において、さらには先史時代のアトランティス時代に存在していたのだろうか。
古代の宗教、及び、ギリシャとローマの神秘宗教は、階層構造とイニシエーションの儀式を行う秘密結社であった。
すでに12世紀初頭に、聖地に駐在する十字軍の間に、Hospitallersと呼ばれる秘密のカルトが現れた。このカルトは、現在、カトリック教会の中でマルタ騎士団という名で存在している。
その少し後、十字軍の間に、Hospitallersと同じ魔術的な象徴を多用する9人のフランス人騎士たちが、テンプル騎士団を設立した。
彼らは、不換紙幣による銀行業務を行い、大きな富と権力を貯わえたが、フランス王フィリップ4世(Philippe the Fair)によって潰された。しかし、この集団は、捕縛を逃れ、その財産のほとんどは発見されなかった。
その多くは、マルタ騎士団に加わり、スペインとポルトガルにいた者たちは、名前を「キリストの騎士」に変えた。
スコットランドのロバート・ザ・ブルースは、自分がイギリス人に勝利したのは、突然歴史に登場した騎士たちの神秘的な結社のおかげであると述べた。
…その後、スコットランドにフリーメイソンが現れた。
今日まで、彼らは、テンプル騎士団の直系の子孫を自称している。
http://www.unexplained-mysteries.com/column.php?id=162857
黙示録20章7-9節が、このイルミナティ=シオニズム運動が神の裁きに終わることを意味しているのかもしれない。
しかし千年の終わりに、サタンはその牢から解き放され、
地の四方にある諸国の民、すなわち、ゴグとマゴグを惑わすために出て行き、戦いのために彼らを召集する。彼らの数は海べの砂のようである。
彼らは、地上の広い平地に上って来て、聖徒たちの陣営と愛された都とを取り囲んだ。すると、天から火が降って来て、彼らを焼き尽くした。(黙示録20・7-9)
これは、イルミナティ側の黙示録であるディスペンセーショナリズム・プレ・ミレのように「エルサレムを囲むロシア軍」ではない。
今日、エルサレムはシオニストの都であって、神の国の都ではない。
神の国の都とは、クリスチャンの体である。
なぜならば、新約時代において、神殿とはクリスチャンの体であるから。
われわれ一人ひとりが、神殿であり、神の国の都、世界の中心である。
それゆえ、サタンの軍隊が神の都を取り囲むというのは、聖書的クリスチャンに対する圧迫、迫害ととらえるべきだ。
もう一つの可能性として、このエルサレムは、真のイスラエルの末裔である日本を指すのかもしれない。
これは、あくまでも推測であるが。
イルミナティの建築物であるサンシャイン60と東京タワー、東京スカイツリーの正三角形が、皇居を取り囲んでいる。
イルミナティによる皇室の包囲が行われている。
霊的には、神の都を、クリスチャン個人とだけではなく、民族的にもとらえることができるかもしれない。
2015年10月27日
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