真の解放は自分が奴隷であると気づくことから始まる


精神疾患にやられる人の特徴は、頑固である。

アドバイスを聞かない。

堂々巡りをする。

たとえば、対人恐怖の場合、その99.999%は妄想である。

だから、理性的に考えれば、問題はすぐに解決する。

しかし、解決しないのは、理性よりも「自分の意思」が勝つからである。

ある癖を止められない人と同じ。

頭では分かっているが、直らない。

つまり、意志薄弱なわけだが、意志薄弱な原因は、「それほど問題を重要と思っていない」ことにある。

本当に「これはやばいことになる」と思っていれば、必ず癖を直すために努力するはずである。

対人恐怖が治っていない人は、そもそも「それの何が問題なの?」と思っている。

自分が99.999%の「ありもしない攻撃」に怯えている状態を別に問題と感じていない。

これこそが、究極の奴隷状態である。

本物の奴隷は、自分が奴隷と思っていない。

近代国家の国民と同じ。

猛烈に搾取されていることに気付かない。

選挙権を与えられていることにごまかされて、貨幣の発行と管理の権利を奪われて、中央銀行に吸い取られているのに気付かない。

これは、非難とか嘲笑ととらえないでいただきたいが、精神疾患を本気で治そうと思うなら、自分がやばい状態にあることをまず自覚してほしい。

無駄なことにエネルギーと時間を取られて、自分の自由を奪われ、地獄を味わっていることが、異常な状態であると自覚し、そこから本気で抜け出ることを願っていただきたい。

そのような強い動機がなければ、悪魔の支配から脱却することは不可能である。

 

 

2014年8月2日



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