政府の借金を減らすには?
「財務省が国の借金1024兆9568億円と発表しています。これは国民に対する借金なのでしょうか。」
そうです。 国債はほぼ日本人が買っています。
この数字は、ギリシアと違って、対外債務ではないのです。
日本の銀行や金融関係の会社が国債を買っている。
どうして買っているかというと、日本国内に有力な投資先がないからです。
デフレ環境なので、民間に投資するよりも、国債を買ったほうがいい。
銀行にとって預金は借金ですから、貸す相手がいないと赤字になってしまいます。
そこで投資先を探すのですが、デフレ環境下ですと、年々会社の収益が縮小するのが見えているので、投資しずらい。
もっとも堅実な投資先が、国債になる。ですから、国が借金をしているのは、銀行救済の意味もあります。
つまり、バカな循環を行っているのです。
国が「国の借金が1000兆円を超えた」と発表
↓
消費者の消費意欲を殺ぐ
↓
貯金に回すようになる
↓
物が売れない
↓
会社の業績が下がる
↓
貯金は増えるが投資先がない銀行が国債を買う
↓
政府の借金が増える。。。
ぐるぐると悪循環が続く。
こんな大金をどうやって返済するのでしょうか。
お金を使うことです。
お金を使って、経済を活性化して、GDPを増やすことです。
GDPが増えれば、税収は必ずアップするので、それによって、徐々に借金は減ります。
デフレ環境下であれば、日銀が円を刷ってそれで返すことも可能です。
普通の家計とは違い、国は通貨を発行できるので。
インフレ下ではさすがに危険ですが。
2014年7月31日
ホーム
robcorp@millnm.net