黙示録はこれから起きる?2


黙示録の大患難を現代に適用し、「これから終末が来る。大患難時代が来る。携挙がくる。」という人々にたずねたい。

黙示録の様々な出来事は「すぐに」起きると言われているが、あれは嘘だったのか。


イエス・キリストの黙示。これは、すぐに起こるはずの事をそのしもべたちに示すため、神がキリストにお与えになったものである。そしてキリストは、その御使いを遣わして、これをしもべヨハネにお告げになった。(黙示録1・1)

イエス・キリストが、「すぐに起こるはずの事」として提供されたものが黙示録だ。

「すぐに起きる」というのに、2000年起きていない。

ヨハネに告げたキリストは嘘をついたのか。それともキリストの予言は外れたのか。

マタイ24章の「この世代のうちに起きる」とあるのと同様、今プレ・ミレの人々がさかんに「これから起きる」と叫んでいる大患難やら再臨の前兆やらは、聖書において時代限定されている。

黙示録も時代限定されている。

1.手紙は紀元一世紀の人々に向けられたものだった。紀元一世紀の小アジアに住むクリスチャンたちに励ましを与えるためだった。ならば、どうして彼らが理解できないようなものを延々と20数章にわたって書き連ねたのか。

しかも、「読者よ、悟れ!」「獣の数字を数えよ!」とまで命令して。ヨハネを通じて啓示を与えられたキリストは、直接の読者にとって無意味な命令を発したのか?

2.「すぐに起きるはずのこと」であった。「すぐに」に当たるギリシャ語「エン・タケイ」は英語の訳語ではshortlyである。すぐに起きると言いながら2000年間起きなかったとしたら、どうして、われわれが黙示録がすぐに起きると言われてそれを鵜呑みにできるだろうか。

このような言葉を発する黙示録なるものに不信感を抱いて当然ではないか。

黙示録19章までもがこれから起きると考えるならば、このような致命的な問題が発生するのだ!

さあ、これでも黙示録が終末預言だと考えるか?

これから世界に起きる未来の出来事と考えるか?

 

 

2011年5月21日

 

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