1.
神武天皇の妻は、『日本書紀』では、事代主神の娘・媛蹈鞴五十鈴媛命(ひめたたらいすずひめのみこと)、『古事記』では美和(三輪山)の大物主神の娘・比売多多良伊須気余理比売(ひめたたらいすけよりひめ)となっている。
事代主神は、物部氏の神である大国主命(大物主神の別名)の子であったので、媛蹈鞴五十鈴媛命と比売多多良伊須気余理比売は物部氏である。
この名前、平仮名で比べて見ると似ている。
ひめたたらいすずひめのみこと
ひめたたらいすけよりひめ
共通部分「ひめたたら」を除くと
いすずひめのみこと 五十鈴媛命
いすけよりひめ 伊須気余理比売
ここで気になるのが「五十鈴」と「伊須」である。
(1)五十鈴媛命
以前述べたように私は、「五十鈴」は「イエス」を意味するギリシャ語「イエスス」ではないかと考えている。
音を尊重するならば「いすず」は「五鈴」でよいはず。
しかし、真ん中に「十」の字が入っている。
これは、十字架を意味するので、あえて入れたのではないだろうか。
八咫烏によると、伊勢神宮のご神体が上陸したのは籠神社。
方々を回って最後にたどり着いたのが五十鈴川のほとり。
ご神体の最終目的がイエスであると暗示しているのではないか。
「五十鈴媛命」は、「イエスの姫君」と解釈できる。(「命(みこと)」は敬称)
(2)伊須気余理比売
伊須気余理比売の「伊須」も「イエス」を指すと考える。
伊勢の字はもともと「伊蘓」と書いた。
「伊」の字は「天地を仲介する人」の意味。
「蘓」は「蘇」と同じ意味で「よみがえる」。
つまり、伊勢とは「天地を仲介する人がよみがえる」。
伊勢(いせ)はイエス・キリストの復活を意味する。
「伊」の字がイエスを表すならば、「伊須」も「いす」→「イエス」と解釈できないだろうか。
伊須気余理比売の「気」は魂を意味し、「余理」は「憑り(より)」を意味する。
つまり「イエスの御霊を宿す姫」。
(1)も(2)もイエスを信じるクリスチャンと考えることができる。
興味深いことに、丹塗り矢伝説によると、「伊須気余理比売」は処女降誕で生まれた。
伊須気余理比売の母は勢夜陀多良比売(せやだたらひめ)という名で容姿端麗な絶世の美女でした。
今ならば、芸能界のトップクラスの美貌の大女優クラスなのでしょう。
あるとき、三輪(みわ)の「大物主(おおものぬし)の神」がその美貌にベタ惚れしてしまったのです。
ある日、この美女が溝川の上に作られた「廁」かわや−天然水洗トイレーを使用していたときに大物主の神は、自らが一本の塗り矢になって川を流れ、この乙女の「富登」(ほと)に触れた。
若き乙女が驚いて下を見ると、立派な朱塗りの矢だったので、家に持って帰り、枕もとに置いて寝ました。
その夜 朱塗りの矢は、若くて逞たくましい美男子に変身して、勢夜陀多良比売と、婚姻を結びました。
こうして生まれた子が、伊須気余理比売(いすけよりひめ)です。父は大物主の神なのです。
こういう事実から、伊須気余理比売は、神の御子みこ(巫女みこ)と呼ばれているのでした。
丹塗り矢(にぬりや)の丹(に)は赤色の意味で、赤色は邪気を払う色と言い伝わる。
http://www8.plala.or.jp/kanjizai/71.html
媛蹈鞴五十鈴媛命も、比売多多良伊須気余理比売も、いずれも「神の子」であり、後者は「処女降誕」で生まれたとされる。
2.
この伝説、「山城国風土記」では、「玉依日売(たまよりひめ)が川を流れ下ってきた矢を床の辺に持ち帰って火雷神(ほのいかつちのかみ)の子,可茂別雷命(かものわけいかつちのみこと)を生んだ」となっている。
こちらは男の子で、昇天する。
長ずるに及び7日7夜の宴を張り,タケツノミがこの子に〈汝が父と思はむ人に此の酒を飲ましめよ〉と言ったところ酒杯をささげて天に向かって祭りをなし,屋根を突き破って昇天した。(コトバンク―可茂別雷命)
玉依日売(たまよりひめ)から処女降誕で生まれて、昇天。
御霊を持つマリヤから処女降誕で生まれたイエスを表すのではないだろうか。
3.
可茂別雷命は、賀茂別雷神社(上賀茂社)の祭神。
賀茂氏は秦氏の祭祀氏族忌部氏の中でも最高の祭祀支族である。
そして、八咫烏は、賀茂氏中の賀茂氏。
ということは、八咫烏が総元締めとなっている神道は、イエス・キリストを祀る宗教。
八咫烏は、自らのルーツは、神武天皇とともに渡来した秦氏と婚姻を結んだ物部氏にあると言う。
われら忌部は秦氏の中で祭祀を職に持つ者。よって、われら忌部は秦氏と同族である。しかして、われら忌部は物部に祖がある。物部氏の中でも祭祀を担当するわれらの祖先が後に神武天皇と共に渡来した秦氏と婚姻を結び、現在秦氏としての忌部がある。
http://www.millnm.net/qanda4/67N5Z93rS04A73326.htm
つまり、天皇家もイエス・キリストを信じる家系。
4.
まとめると、
(1)丹塗りの矢伝説によると、神武天皇の皇后比売多多良伊須気余理比売は、処女降誕で生まれた神の子であり、その名にイエスの名を含んでいる。同一人物と考えられる媛蹈鞴五十鈴媛命も、同じくイエスの名を含んでいる。
(2)別の資料による丹塗りの矢伝説によると、神道の総元締めである八咫烏の本拠地である上賀茂社が祀る祭神可茂別雷命は、処女降誕で生まれ昇天した。
(3)八咫烏が属する賀茂氏のルーツは、神武天皇と婚姻によって結ばれた物部氏にある。
この3つから、物部氏の神はイエス・キリストであり、神道も天皇家も、このイエス・キリストを祖神として祀っていると推論できる。