倒錯した日本社会



中国人女性ら2人殺害で無期、死刑回避の理由は- 読売新聞(2012年11月6日21時51分)

 知人の男性や中国人女性を殺害したとして強盗殺人罪などに問われた、さいたま市緑区、無職斎藤勝彦被告(66)の裁判員裁判の判決が6日、さいたま地裁であった。

 井口修裁判長は、「強盗殺人の犯行は計画的で、強欲な動機」などとして、無期懲役(求刑・死刑)を言い渡した。

 判決によると、斎藤被告は2005年3月頃、静岡県沼津市内に駐車した車の中で、知人のさいたま市南区、無職岩田興晴さん(当時65歳)の首を絞めて殺害し、岩田さんの自宅からキャッシュカードなどを奪った。06年9月頃には、自身の自宅で、千葉県八千代市、エステ店経営で中国籍の沈朝芬さん(同47歳)の首を電気コードで絞め殺害した。

 井口裁判長は、斎藤被告が窃盗容疑で逮捕された直後に、強盗殺人などを自供する上申書を書いている点を考慮し、「死刑を選択することがやむを得ない場合に当たらない」と判断した。
http://news.infoseek.co.jp/article/20121106_yol_oyt1t00959

「首を絞めて殺害し、キャッシュカードなどを強奪し」女性の首を「電気コードで絞め殺害」した犯人が、「強盗殺人などを自供する上申書を書い」たので、「死刑を選択することがやむを得ない場合に当たらない」???

恐ろしい。

日本は、犯罪者よりも、遵法的市民のほうが、はるかにリスクが大きい社会になった。

法治国家とは、犯罪者のほうが、遵法的市民よりもはるかにリスクが大きい国家であるはず。

なぜならば、「法を守る」ということで成立しているから。

どの団体でも、その団体の掟を破る人間にそれ相当の制裁を加えないと、崩壊する。

今の日本社会は、価値観が転倒している。倒錯者の集団になった。

いじめによって人に迷惑をかけ、学校の秩序を乱す生徒を守り、被害者の生徒を追放する学校。

殺人犯を守り、被害者を捨てる司法。

このおおもとにあるのは、偶像礼拝である。

偶像礼拝をやると、心の中において「価値のないものを自分よりも価値があると思う」という倒錯が起きる。

この価値観の乱れが、社会に投影される。

神を敬わず、己の価値観を優先すると、必ず同性愛や暴虐がはびこる社会になる。

 

 

2012年11月7日



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