暴力と混乱の一神教から平和と共存の多神教へと回帰を??3



「仏教がキリシタンを迫害したのは、宗教というよりも政治的理由によると見るべきではないでしょうか」

そのとおりだと思います。イエズス会の伝道は伝道が目的ではなく、日本支配が目的でした。日本は侵略を防ぐ目的で鎖国をしたのです。ただ、批判対象氏が(宗教内容を見ずに)現象面だけで判断し「一神教は暴力的で差別的だ」と言ったので、同じ基準で述べただけで、「仏教が宗教的理由からキリシタンを迫害した」ということを言おうとしたのではありません。

「戦争を経済だけで説明することには無理がありますが、それと同様に、宗教だけで説明することも無理があると思います。民族的要因や、最近では利権がからんだ対立という側面が強いように思えます。」

まったくその通りだと思います。ある社会事象の理由を宗教にだけ求めるのは間違いです。しかも、一神教の内容を詳細に分析せずに、大ナタを振るって「だから一神教はダメだ」というような議論は、主張する人の知性を疑うのに十分だと思います。ドイツ農民戦争も、ローマ・カトリックとプロテスタントの戦いというより、それを利用した諸侯の経済的・政治的利権の追求の表れであり、その他の宗教戦争のほとんどが単なる利権争いに過ぎないのではないかと思います。アメリカのイラク侵略戦争も、バックにいるネオコンそしてそのバックにいるイスラエル政府による侵略の意図があったからで、アメリカはその利権獲得に利用されているという側面が強いと思います。

 

 

2015年12月9日



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