金銭において失敗したら終わりなのである3


注:繰り返しますが、このシリーズは既存の支援者に対して、献金の増額を依頼するために行われているものではありません。支援者の皆様には感謝以外のなにものもなく、皆さまによって必要を満たされておりますことを感謝いたします。

十分の一については、以前から、神が自分の内側に語るように促されたものであって、特定の誰かを攻撃するとか批判する目的はまったくありません。

1.

十分の一について考える場合、盗まれた部分はどうなるのかは重要である。

収入の中で他人の不当に盗まれている部分は、収入には数えられない。

国は十分の一以上を徴税してはならない。

今、彼らの声を聞け。ただし、彼らにきびしく警告し、彼らを治める王の権利を彼らに知らせよ。」
そこでサムエルは、彼に王を求めるこの民に、主のことばを残らず話した。
そして言った。「あなたがたを治める王の権利はこうだ。王はあなたがたの息子をとり、彼らを自分の戦車や馬に乗せ、自分の戦車の前を走らせる。
自分のために彼らを千人隊の長、五署l隊の長として、自分の耕地を耕させ、自分の刈り入れに従事させ、武具や、戦車の部品を作らせる。
あなたがたの娘をとり、香料作りとし、料理女とし、パン焼き女とする。
あなたがたの畑や、ぶどう畑や、オリーブ畑の良い所を取り上げて、自分の家来たちに与える。
あなたがたの穀物とぶどうの十分の一を取り、それを自分の宦官や家来たちに与える。
あなたがたの奴隷や、女奴隷、それに最もすぐれた若者や、ろばを取り、自分の仕事をさせる。
あなたがたの羊の群れの十分の一を取り、あなたがたは王の奴隷となる。(1サムエル記8・9-17)

「十分の一」を取ることが、奴隷化であると言われている。

十分の一を取ることができるのは、神だけである。

国が取るならば、国が国民にとって神となることであり、それゆえ、国民は国の奴隷になる。

国が権限を越えて奪った部分は、盗難にあったものと考えられる。

今日の徴税率は40パーセントであると見積もられる。

さらに、不換紙幣によって膨大な財産が奪われている。

不換紙幣とは、貴金属の裏打ちのない紙幣であり、それゆえ、紙幣と労働の交換は盗みである。

たとえば、10人の子供がままごとをしたとする。

9人が実業につき、1人が中央銀行の役を務める。

9人の労働と、1人の不換紙幣を交換するとする。

たとえば、ある子供は床屋となった。

中央銀行の子供は散髪代として、ノートの切れ端に中央銀行のハンコを押した額面3000円の紙幣を渡す。

中央銀行の子供の仕事は、ノートの切れ端にハンコを押して、3000円と書くだけである。

中央銀行は残りのすべての子供たちに同じように労働の対価として紙幣を渡す。

つまり、中央銀行は、紙幣発行によって不労所得を得られる。

このように、不換紙幣の制度は、著しく不公平なシステムなのである。

ほぼ99パーセントを盗まれているのも同然である。

兌換紙幣の場合、中央銀行の子供は、紙幣の裏打ちとなるような貴金属を所有していなければならない。

3000円の紙幣を発行するためには、3000円値の金銀を所有しなければならない。

厳密にこの規則が守られている場合においてのみ、すべての子供たちは平等な交換を行い、正義を維持できる。

本来、中央銀行は、兌換紙幣しか発行してはならない。

価値が対等のものしか交換できない社会だけが、神的社会である。

神の法は、このようなシステムを要求している。

不正なはかりと、欺きの重り石の袋を使っている者を罪なしとすることがわたしにできようか。(ミカ6・11)

あなたは袋に大小異なる重り石を持っていてはならない。
あなたは完全に正しい重り石を持ち、完全に正しい枡を持っていなければならない。あなたの神、主があなたに与えようとしておられる地で、あなたが長く生きるためである。
(申命記25・13, 15)

正しいてんびん、正しい重り石、正しいエパ、正しいヒンを使わなければならない。わたしは、あなたがたをエジプトの地から連れ出した、あなたがたの神、主である。
(レビ記19・36)

中央銀行を擁する近代国家とは、不正な泥棒国家である。

国は、不正なてんびんや重り石で、国民を欺いている。

それゆえ、このような国家は神の裁きを受ける。

このように考えると、われわれにとって十分の一とは文字通りの十分の一ではない。

非常に大きな盗難の被害にあっている。

中央銀行が独立している国の場合、国家も被害者である。

中央銀行は国に紙幣を渡す際に、同額の国債を引き受ける。

国債には金利がつくので、金利分を支払う義務を負う。

これで国家は、中央銀行に負債を背負い、奴隷となる。

国民は、中央銀行の奴隷となる。

この悪魔のシステムから解放されない限り、われわれは、自らが稼いだ労働の果実を無限に奪われる。

つまり、不正な交換の行われている国家において、われわれは盗まれ、その十分の一は著しく減額される。

ある再建主義の教会では、献金額は、収入の0.6パーセントに設定されていたが、不換紙幣による盗難を考慮すると、さらに減額されるべきである。

それがどのくらいになるか専門家が計算していただきたい。

2.

十分の一以上の税金と、不換紙幣による盗難の被害のある現代の体制において、十分の一献金は文字通りの十分の一ではない。

私が大学卒業後に入社した会社において、コンピュータは導入されていなかった。

鉄鋼を輸出する本部に勤務していたが、計算は手作業で行っていた。

ものすごい単純作業の連続であった。

今では、コンピュータによって、一瞬のうちに計算でき、書類も自動的に作成される。

通信もインターネットによって行われ、世界中の客先とほぼ無コストで連絡しあうことができる。

しかし、当時の初任給と現在のそれはほとんど変化がない。

もちろん経済状況の変化はあるにしても、コンピュータによる恩恵は、労働者の賃金上昇につながっていない。

これは、誰かが搾取していることを意味する。

技術革新によって便利になっても、その効率化の恩恵を受けるのは一部の人間だけである。

このような状況を考えても、聖書の時代の十分の一と今のそれとはかなり異なることがわかる。

3.

われわれは、利益を労働者に正当に還元するシステムを求めている。

そのためには、銀行が有している信用創造という権利を無効にし、正当な交換が行われるように体制を変えなければならない。

フリーランスや派遣社員として働くと、家賃の支出がある場合、貯金はまったくできない。

小泉以降、新自由主義者が制度を変え、労働者の利益を保証していた株式持ち合い制度が廃止され、バブル崩壊によって安くなった株式を大量に保有した外国人投資家に利益が流れ、社員に利益が還元されなくなった。

結局、聖書の価値観を持たない悪魔崇拝者が金持ちになり、政治権力を有することによって、労働者が虐げられる世界が生まれる。

聖書に従ってクリスチャンに選挙権を限定し、聖書的政体を作る以外に、解決はない。

それゆえ、クリスチャンは、金持ちになり、政治的権力を確保する義務がある。

不換紙幣を廃止し、正しい秤を用いた平等な交換を実現して、労働者の権利と利益を保障する体制を作るために、われわれは、努力すべきである。

ソ連を知らない若者が共産党支持者に回りつつあるが、共産主義は、タルムードユダヤ人による搾取を徹底化するために作られた理論であり、共産党が政権をとると、現在よりもはるかに過酷な搾取が行われるだろう。

共産党や左翼には解決はない。

クリスチャンは再建主義を採用し、聖書的な体制を作るために、組織的に活動すべきである。

 

 

2016年4月4日



ツイート

 

 ホーム

 



robcorp@millnm.net