地道にやるしかないのだ



あなたがたが神のみこころを行なって、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。(ヘブル10・36)

ノンクリスチャンが目的のものを手に入れる場合に用いるのは、力である。

中国は、太平洋の覇権をつかむために、尖閣と沖縄を手に入れようとしている。

そのために空母まで手に入れた。空母は攻撃的兵器であるから、「いずれ侵略しますよ」との合図だ。

ノンクリスチャンは、神から与えていただくという謙遜な気持ちがないから、直接力をつけて、自力で獲得しようとする。

しかし、クリスチャンは、直接手に入れようとは思わない。

クリスチャンが行動する動機は、「神のみこころを行なって、約束のものを手に入れる」ことにある。

武力で相手を制圧して覇権を拡大するのは神のみこころではない。

だから、クリスチャンが用いる方法とは、「倫理」である。

契約の5条件の第3条件「神の法」を守ることである。

神の法を守るときに、われわれには力が与えられる。

ノンクリスチャンが欲しい物に直接手を伸ばすのに対して、われわれに欲しい物がある場合、まず神に願い求め、神の法にしたがって努力を積み、忍耐する。

われわれが何かを手に入れる場合、必ず忍耐の時期がある。

「正しいことやっているのに何も変わらない。ダメだ。」とあきらめてはならない。

「正しいことをやる」プラス「忍耐して待つ」こと。

この2つの条件を満たすことができなければ、われわれは何も手に入れることができない。

だいたいの人は、途中であきらめて、「正しいことをやっても通用しない」と、非聖書的方法でやろうとする。

だいたい、神の仕事は、結果が出る直前がもっとも苦しい。

神の国は、このような苦しみの積み重ねである。

じっくりやれない人は、神の国の働き人に向いていない。

受験勉強をやったことがある人は、大手予備校のやり方に騙されない。

「この講師の授業を聞けば合格できる」と宣伝するが、講師一人の授業を聞いて合格できるほど甘くない。

じっくり実力を磨く以外に学力を上げる方法はない。

単語を覚えて、文法をきちんとマスターして、たくさん読み、たくさん書き、たくさん話す以外に、語学で上達する方法はない。

忍耐ができない人は何も得られない。

たとえ口八丁で手に入れてもそんなものすぐに消えてしまう。

地道にやるしかないのだ。

 

 

2012年8月3日





 

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