正当な権利を主張すべき
コンビニの採用関係の口コミサイトを見ると、本当に大変だなと思う。
代表的なコンビニはほぼすべてブラック企業である。
「シフトは自由に選べます」と釣っておきながら、「学生なので昼は無理です」というと、露骨な嫌がらせをする。
これを見て思うのは、おそらく「オーナーも本社から相当いじめられているのではないか」ということ。
いじめられている人は、いじめる側に回りやすい。
たしかに競争が激しい業界なので、ギスギスしているのは無理もない。
しかし、これだけ人手不足になっている業界で若い人をいじめるならば、いずれしっぺ返しを食らうだろう。
私は、日本人は素直過ぎると思っている。
雇用者が被雇用者を舐めてるのである。
しかも、戦後の無神論教育によって、神を恐れるということがないから、平気で罪を犯す。いじめ、陰口、嫌がらせ、虐待、・・・。
しかし、理想を言ってもきりがない。
現実は「役に立つから雇う」「金になるから働く」、この2つのちょうどバランスが取れたところで、賃金や労働条件が決定されるということだ。
翻訳の仕事は、ブラック中のブラックである。
なぜならば、英語ができる人が多いから。
実際は、商品になるような翻訳ができる人は少ないのだが。
依頼者側は、実務をする側を舐めている。
どれだけ時間がかかるかわかっていないので、一日5000円にしかならない仕事を出してくる。
政府系の仕事は、本当に雀の涙ほどにしかならない。実務者に渡るお金が30万であっても、予算は百万単位、場合によっては千万単位で降りてくる。
中間の人間が搾取しているわけだ。
この世界は、システムに乗った者が勝つ。
日本人は上に対してあまり文句を言わないものだから、つけ込んで、もっと中間搾取をしようと、システムに乗った人間は考える。
所得の再分配が適正に行われるためには、「ごね」なければならない。
正当な権利を主張できない人間は、敗北者である。
経団連が「人手不足が深刻だから移民を」というならば「それよりも賃金を上げろ」と言わなければならない。
「給料を上げたくないから、他から人を集めようとしているのではないのか」と訴えるべきだ。
イエスは彼に答えられた。「もしわたしの言ったことが悪いなら、その悪い証拠を示しなさい。しかし、もし正しいなら、なぜ、わたしを打つのか。」(ヨハネ18・23)
しかし、おくびょう者・・・の受ける分は、火と硫黄との燃える池の中にある。これが第二の死である。(黙示録21・8)
2018年9月11日
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