ポルノグラフィーの哲学的な基礎
R・J・ラッシュドゥーニーの著書『ノーブル・サヴェージズ』の紹介文:
”ヒュー・ヘフナー(プレイボーイ誌創刊者)が死に、世界は彼の遺産を賞賛している。ヘフナーは倒錯を広め、倒錯に容易に近づける時代を到来させた。
ラッシュドゥーニーは、ポルノ業者の世界観と、キリスト教文明に対する彼らの攻撃を明らかにした。
先日ヒュー・ヘフナーが他界した。世界は、その人生を賞賛しているが、次の事実に気づいていない。すなわち「ヘフナーは、フランスの倒錯者マルキ・ド・サドが信奉していた『解放の神学』にルーツを持つ、キリスト教文明に対する大攻勢の一部でしかない」と。われわれは今もこの戦いのただ中にいる。
570億ドルに達するこの一大産業の収益は、プロサッカーやプロ野球、プロバスケットボールのすべてを合わせたよりも大きく、世界の人々を今も巻き込み続けている。統計によると、4000万人以上のアメリカの成人が、定期的に3億7200万ページのポルノサイトを閲覧している。どうしてこのようになってしまったのか。
1960年代の「自由愛」の10年間で、新左翼はポルノを改革し、それに新しいイメージ:「道徳的自由の象徴」を持たせることに成功した。かつて汚ならしいものとして「秘密裏に」売られていたものが、神とその法からの解放の象徴として賞賛されるようになった。このような改革は、真新しいものではなく、マルキ・ド・サド(1740-1814年)の解放の神学の焼き直しでしかない。
1974年、R・J・ラッシュドゥーニーは「最初にサドが考案したこの新しいポルノは、道徳的な憤慨や立法によって排除されることはないだろう」と述べた。
ラッシュドゥーニーは「ポルノには宗教的なルーツがあるので、宗教的に対処しなければならない」と認識していた。
この強力な本『ノーブル・サヴェージズ』(以前は『ポルノグラフィーの政策』)で、ラッシュドゥーニーは「現代人が自らの倒錯を正当化するためには、聖書における人間の堕落の教義を拒絶する必要がある」ことを実証した。マルキ・ド・サドによれば「堕落がなかったとすれば、人間がしているすべてのことは基準になる」。ラッシュドゥーニーは「人間教という土台を放棄しない限り、世界はまもなくサドに追いつくだろう」と結論づけた。
その結論において、ラッシュドゥーニーは次のように書いた。「症状は重大で、時に深刻であるが、根底にある病気よりも、症状を治そうとすることは間違いであり、非常に危険である。ポルノは症状でしかない。それは真の問題ではない。」 真の問題とは何か?それはポルノの背後にある哲学、つまり、人間の堕落を否定し、人間が行うすべてのことを基準にする思想である。”
https://chalcedon.edu/store/39977-noble-savages-exposing-the-worldview-of-pornographers-and-their-war-against-christian-civilization
2017年10月27日
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