教会をリベラル化した張本人


20世紀の教会をリベラル化した張本人はロックフェラーであった。

ゲイリー・ノースの著書Crossed Fingersの紹介文:



「自らの性的嗜好がどのようなものであれ、若者たちは、異性愛主義には制度上の力があること、そして、異性愛主義によって不正が永続化されることを理解する必要がある。性的傾向について真実を語るように命じられている教会は、神の正義への呼びかけという名目でそれを行う。この正義への呼びかけにおいて、ゲイとレズビアンの青年たちは、神の民のコミュニティの中で自らの性的傾向の美点を探るように勧められるのである」。

このステートメントは、アメリカの長老派の最大教派である米国長老派教会の総会に審査用に提出された1991年の文書に記載されていた。これには、「Keeping Body and Soul Together: Sexuality, Spirituality, and Social Justice(肉体と魂を結束させる:性的傾向、霊性、社会的正義)」というタイトルが付けられていた。 この文書を提出したのは、「人間の性的傾向に関する総会特別委員会」であった。結果は失敗に終わったが、支持者たちは、正式な承認が得られると信じていた。このステートメントの著者は、異端として裁判にかけられることはなかった。

2年後、長老派教会は400人の女性から成る最も大きな代表団を、世界教会会議の「再想像会議(RE-imagining Conference)」に送った。この会議は、フェミニストのエキュメニカルなアセンブリであり、何人かの自称魔女も参加していた。そこにおいて、出席者は女神ソフィアの名において聖餐式を行った。長老派教会は、その式に66,000ドルを拠出した。長老派の保守主義者がこの集会を異端として問題にしたが、1994年の総会は参加者を正式に訴えることを否決した。投票結果は、516対4であった。

米国長老教会において、事態が間違った方向に向かっているのは明らかだった。何が間違ったのかを明らかにするには、それがいつ、どのように間違ったのかを調べる必要がある。長老派のクリスチャンでこの話を知っている人はほとんどいない。主流派の長老教会がリベラルな人々によって乗っ取られた反動で生まれた小さな派生教派のメンバーですら、ほとんど知らない。何が、どのように、いつ起きたのかを知っている人はほとんどいない。それは、偶発的に起きたのではなく、計画的であった。

この計画は、今後も繰り返される可能性がある。それは、1966年に軍門に下ったローマ・カトリック教会を含め、20世紀のすべての主流のアメリカの教派を乗っ取るために、リベラルな人々が利用してきた計画である。この乗っ取りを免除されている教派は一つもない。しかし、この計画の特徴やその兆候を知っているクリスチャンがほとんどおらず、そのため、それへの対抗策は、弱いか、まったく存在しない。そのため、われわれには不断の努力が求められているのである。これまで、意識してその侵入を防いできたのは保守的なミズーリ・シノド・ルター派クリスチャンだけである。状況を覆すことに成功したのは、南バプテスト会議だけである。

Crossed Fingersは、リベラリズムの5条件とその対抗的神学的見解を詳細に説明した最初の本である。20世紀のアメリカにおける神学的リベラリズムへの資金提供者を明らかにし、「金の流れを追」った本はほかにはない。最大出資者は、ジョン・D・ロックフェラーJrである。
http://www.garynorth.com/freebooks/docs/243a_47e.htm

ジョン・D・ロックフェラーJrこそ、教会をリベラル化した張本人である。

教会はカトリックであれ、プロテスタントであれ、みな同じようなものになってしまった。

聖書に堅く立つというよりも、世の流行の思想に翻弄されるようになった。

焼野原と化した今のキリスト教界の状況は、イルミナティによってもたらされた。

 

 

2012年7月21日

 

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