1.
AIの技術の発達によるのか、グーグル翻訳の精度が格段に向上した。翻訳はまず機械翻訳にやらせて、細部を調整すればよく、非常に楽になった。
このツールを利用してキリスト教関係の重要書籍の翻訳をぜひ進めていきたい。
2.
デイビッド・チルトンのThe Days of Vengeance, ICEは極めて重要な本であり、黙示録の象徴表現を旧約の預言書のそれから読み解くものである。
先ほど読んでいて気づいたのだが、イエスは、大患難が「この時代の上に来る」とはっきりと言われた。
わざわいだ。偽善の律法学者、パリサイ人。おまえたちは預言者の墓を建て、義人の記念碑を飾って、
『私たちが、父祖たちの時代に生きていたら、預言者たちの血を流すような仲間にはならなかっただろう』と言います。
こうして、預言者を殺した者たちの子孫だと、自分で証言しています。
おまえたちも父祖たちの罪の目盛りの不足分を満たしなさい。
おまえたち蛇ども、まむしのすえども。おまえたちは、ゲヘナの刑罰をどうしてのがれることができよう。
だから、わたしが預言者、知者、律法学者たちを遣わすと、おまえたちはそのうちのある者を殺し、十字架につけ、またある者を会堂でむち打ち、町から町へと迫害して行くのです。
それは、義人アベルの血からこのかた、神殿と祭壇との間で殺されたバラキヤの子ザカリヤの血に至るまで、地上で流されるすべての正しい血の報復がおまえたちの上に来るためです。
まことに、おまえたちに告げます。これらの報いはみな、この時代の上に来ます。(マタイ23・29-36)
つまり、イエスと同時代の人々の上に裁きが下るというのである。
どこにも大患難がわれわれにとっての未来に起きると解釈できる箇所はない。
新約聖書全体は「旧約のイスラエル民族に対する裁き」というテーマに貫かれている。
黙示録は、このテーマに沿った預言書であり、その主旨にしたがって読むべきである。
それゆえ、19章までは紀元1世紀に成就したと考えなければならない。
3.
それでは、黙示録のこの箇所はどのように適用すべきだろうか。
私は「今日の状況は、イスラエルの霊的堕落ときわめて似ているので、彼らタルムードユダヤ人に対する裁きもこのようなものであろう」という前提のもとで読むべきと考える。
紀元70年の裁きは、ルシファーを崇拝し、預言者を殺し、神の御子イエスを十字架につけたミシュナーユダヤ人に対するものであった。
ミシュナーは、成文化されて今日タルムードとして存在するが、その主旨は「ルシファー崇拝」という意味で同じである。
ミシュナーユダヤ人は偽メシアを求め、世界統一を求めていたが、今日のタルムードユダヤ人も同じである。
それゆえ、ヨハネ黙示録の19章の裁きは、タルムードユダヤ人にも下るだろう。
裁きの様子は同じようなものになるだろう。
科学技術が進歩している分、彼らの所業は、ミシュナーユダヤ人よりもはるかに悪い。
原爆、世界戦争、中央銀行、イルミナティ、フリーメイソン、ローマ・カトリック、ナチス、イエズス会、共産主義革命、進化論、啓蒙主義、教会のリベラル化、ディスペンセーション主義化、アルミニウス主義化、聖書の改ざん、ポルノの氾濫、家庭破壊、LGBT、ポリティカル・コレクトネス、911、311・・・
ありとあらゆる悪業を積み重ねてきた。
紀元1世紀の状況と今の状況は、どうも平行しているように見える。
(それゆえにディスペンセーション主義者は黙示録19章までを現在に適用するのだが)
もし平行関係にあって、時間的にも平行しているならば、裁きは2070年頃に起きるだろう。
しかし、そこまで世界は待てるだろうか。あと50年もこの状態が続くのだろうか。もう、うんざりである。
私の希望は、元号が変わる来年から、大きな変化があり、彼らが勢いを失い、彼らの資金や権力がクリスチャンのほうに徐々に移動するようになることである。
世界の支配的な考え方が、全部聖書的キリスト教に基づくように変化してほしい。
4.
なぜ日本人の教会が「ことごとく」ディスペンセーション主義化され、黙示録を未来の終末予言として読んでいるかというと、ちゃんとした本が翻訳されないからである。
書店に並んでいるのは、ほとんどすべて「終末は近い」という類いである。
その著者たちがどのような背景にあるかも知らず。
情報鎖国状態になっている現状をなんとか打開したい。
英語で書かれたこのテーマの本が日本に普及すれば、人々の考え方もかなり正常化するだろう。