宗教右派のクリスチャン同盟が、イスラエル支持の声明を発表した。
イスラエルを支援しよう。
先週オバマ大統領は、イスラエル国の平和と安全を破壊する立場に米国を置いた。
クリスチャンとして、われわれはこれを許さない。
主要な外交政策に関する演説において、バラク・オバマは、イスラエルに対して、エジプト・シリア・ヨルダンとの間に行った1967年の「六日戦争」以前の国境に戻るよう要求した。
この国境では、国土の幅が9マイル未満になる場所も出てくるだろう・・・。
(クリスチャン同盟)
http://www.cc.org/capitolhillupdates/rsc_chairman_jordan_says_quotlet039s_get_private_sector_back_offensequot
「クリスチャンとして」とはどういう意味だろうか。
クリスチャンだからどうして「イスラエルの国土を元に戻せ」と要求するオバマ大統領に反対しなければならないのだろうか。
クリスチャンであることと、イスラエル支持とはまったく関係がない。
しかし、クリスチャン同盟は違う。
なぜか。
プレ・ミレだから。
プレ・ミレの預言解釈によれば、聖書では「イスラエルはアブラハム契約で約束された土地を獲得する」とある。
だから、クリスチャンならば、当然この預言成就のために働くべきだ、という理屈だ。
われわれポスト・ミレは、このような預言解釈を違法とする。
なぜならば、アブラハム契約はすでにキリストによって成就されたから。
わたしが来たのは律法や預言者を廃棄するためだと思ってはなりません。廃棄するためにではなく、成就するために来たのです。
まことに、あなたがたに告げます。天地が滅びうせない限り、律法の中の一点一画でも決してすたれることはありません。全部が成就されます。(マタイ5・17-18)
キリストは、「律法や預言者」を「全部」成就するために来たと宣言された。
ヘブル語で「律法や預言者」とは旧約聖書のことを意味する。
だから、アブラハム契約も成就された。
もしアブラハム契約が成就されていないとすれば、この箇所においてキリストは嘘をついたということになる。
キリストは天地における主権者であると宣言された。だから、全地の所有者である。それゆえ、すべての土地はキリストによって回復された。
現在、イスラエルがアブラハム契約に基づいて「アブラハムに約束された土地を回復する権利がイスラエルにある」との主張は間違いである。
クリスチャンは、イスラエルによる武力侵攻を支持してはならない。