神学的誤謬を払しょくしきれていない米クリスチャン
大統領選挙から撤退したテッド・クルーズは、再建主義に深く影響を受けている。しかし、それは、今の福音派の状況を反映し、不徹底である。
遊説中のクルーズを見たことのある人ならだれでも知っていることだが、クルーズは、しばしば巡回伝道者であった自分の父親ラファエル・クルーズが人生の中で果たした重要な役割について言及する。
テキサス州ベッドフォードの『ニュー・ビギニングズ教会』で行った2012年の説教の中でラファエル・クルーズは「息子の政治運動は、聖書預言の実現である」と述べた。
さらにクルーズは、会衆に「神は、悪者から善人への『終末における富の移動』を統轄するためにクリスチャンの『王たち』を選ばれるだろう」と言った。
この説教の後で、『ニュー・ビギニングズ教会』の牧師ラリー・フーフは「米上院へのクルーズの今回の選挙は、クルーズがこれらの王のひとりであることの徴(しるし)である」と主張した。
ラファエルとフーフによると、テッド・クルーズは「市場に進出し、土地を獲得しようと」試みるクリスチャンを支援するために神によって油注がれているという。
この『終末における富の移動』によってクリスチャンは、あらゆる財政的な苦痛から解放され、真のクリスチャンは、政治的及び経済的な権力の座に上り詰め、それを通じて彼らはキリスト教文明を建設するだろう。
このキリスト教国が打ち立てられるときに、イエス・キリストは再臨されるのだ。
http://religionnews.com/2016/02/04/ted-cruzs-campaign-fueled-dominionist-vision-america-commentary/
善良な人は子孫にゆずりの地を残す。罪人の財宝は正しい者のためにたくわえられる。(箴言13・22)
2016年5月10日
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