シーシェパードのあるメンバーが「海を乱した刑罰が下った」と日本について言っている。
たしかに、日本人はあまりにも我欲におぼれてしまった。
とくにバブル以降、利得に走って道徳を忘れる傾向があった。
だから、じゃあ、日本人だけが裁きを受けるに値すると考えるべきか。
違うと思う。
これが日本に対する神の裁きであるならば、それは世界に同じように起こるということだ。
なぜなら、さばきが神の家から始まる時が来ているからです。さばきが、まず私たちから始まるのだとしたら、神の福音に従わない人たちの終わりは、どうなることでしょう。(1ペテロ4・17)
裁きというのは、まず「一番ましな人から始まる」のだ。
もっとも治安がよく、凶悪事件がもっとも少なく、社会の秩序が安定し、規律に厳しく、模範的に機能している日本という社会が大災害にあったとすれば、それよりもはるかに劣っている他の社会がどうして裁きに合わないだろうか。
シーシェパードのように、遵法的に操業している日本の捕鯨船に体当たりし、違法妨害行為を働き、悪魔を象徴としてかかげる団体が、何を言うのか。
我々が裁かれたのであれば、あなたたちが裁きにどうして合わないのか。
義人がかろうじて救われるのだとしたら、神を敬わない者や罪人たちは、いったいどうなるのでしょう。(1ペテロ4・18)
日本について神罰を主張する国は、自分のことを反省したほうがいい。もっとひどいことが起きるから。
ですから、神のみこころに従ってなお苦しみに会っている人々は、善を行なうにあたって、真実であられる創造者に自分のたましいをお任せしなさい。(1ペテロ4・19)
たしかに日本人は、聖書の神を信じているわけではない。
しかし、われわれの祖先はクリスチャンであった。
まだ回復していないだけだ。
実質的にはクリスチャンの行動をとってきた。
海外との取引をした人ならわかるが、このように堕落した日本であるが、外国と比べたらはるかにましだ。
日本人が戦争を輸出しているか?
武器を売ってもうけているか?
人の国を侵略してむさぼっているか?
逆だ。
無数の国を助けてきた。
IMFへの支援を通じて、世界の多くの国々が破局から救われた。
このように他を助けてきたわれわれが被災したのだ。
じゃあ、これから我々に助けられてきた世界はどうなるのだろうか。
はっきり言おう。
今の時代は、新しい時代の夜明けなのだ。
新しい時代が始まる前には、まず古い体制に裁きが下る。
それは、マタイ24章や1ペテロ4章のような破局が紀元70年にイスラエルに下ったのを見てもわかる。
日本の大災害は、世界に対する大変革の序章である。