日本人クリスチャンは元祖キリスト教国の矜持を持ち聖書主義を堅持すべきである
日本は世界最古のキリスト教国:紀元70年エルサレム陥落以後、初代教会の人々が直行で日本にやってきた。
江上波夫東大名誉教授曰く「二世紀に日本に入ってきた基督教は景教じゃなくて、原始基督教が直接入って来たものです」(ケン・ジョセフSr.+Jr.著、『【隠された】十字架の国・日本』より)
紀元2世紀に「原始基督教が直接入って来た」ということは、初代教会の人々がいかなる場所も経由せずに直行でやってきたということを意味する。
日本人クリスチャンは、アメリカをキリスト教国として兄貴分のように扱っているが、実は、元祖キリスト教国は日本である。
アメリカに伝わったキリスト教は、ローマ・カトリックから宗教改革を通じて発達したものであり、異邦人の手を経由した「加工品」であるが、日本のキリスト教は、初代教会の人々が信じていた「生の」キリスト教である。
そのため、ユダヤ系キリスト教の色彩を強く帯びている。神社の構造がエルサレム神殿構造と極めて類似しているのはそのためである。
異邦人系のキリスト教は、ギリシア自然主義思想に汚染されている。自然秩序や自然法を神の法より上位に置くという誤謬に陥りやすい。
しかし、初代教会のクリスチャンたちを構成したユダヤ人は、2000年間旧約聖書に慣れ親しんでおり、自然秩序や自然法を神の法よりも上位に置くことはしない。
旧約聖書の根本思想は、エデンの園においてアダムとエバが神から直接与えられた教え―すなわち、「神の法こそ絶対である」―にある。
彼らは、どんなに「食べるのに良さそう」「賢くなれそう」であると感じられたとしても、神が禁止された実を食べることを禁止された。
神の法は、人間の理性的判断を超越している。
科学によって宇宙の歴史が140億年と推測されたとしても、クリスチャンはそのような学説を「神の法の超越性ゆえに」拒否する。
いかに生物が進化してできたと科学者が説いても、クリスチャンは「聖書において生物は種にしたがって直接創造された」と教えられているがゆえに、進化論を拒絶する。
聖書によれば、自然は堕落しており、自然理性も自然秩序も自然法も堕落しており、基準にはならない。
基準は、被造物が創造される前に、神しかおられなかった時代に、三位一体の間に存在した相互知識にある。
知識の基礎は、神の自己認識にある。
だから、神の啓示である聖書を超える知識は存在しない。
日本人クリスチャンは、ユダヤ系キリスト教国として、異邦人系キリスト教の自然主義を拒絶し、神の法を至高の規範として受け入れるべきである。
だから、日本人クリスチャンは、欧米からやってくる流行に乗らずに、聖書研究から出発し、純粋な教えを聖書から学ぶことを中心課題とすべきである。
われわれは、元祖キリスト教国としての矜持に基づき、「聖書主義」の原則を堅持すべきである。
その2
2017年11月3日
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