R・J・ラッシュドゥーニー著『God' Plan for Victory』の宣伝文より


―敗北の概念は、全能の神と征服者としてのキリストという事実と矛盾する。

世界は急速に変化しているが、それは、良い方向に向かっていない。人々は分裂と孤立化と混乱の中におり、心配とストレスにさいなまれ、怒りに満ちている。そしてこの状態は、教会の中にも入り込んでいる。宗教右派の40年以上にわたる運動にもかかわらず、同性愛者の結婚やトランス・ジェンダー主義(性同一性障害を性別を変えることにより乗り切ろうとする運動)、社会主義への希求、ポルノグラフィーの氾濫、合法化された中絶は、まだ根強く残っている。携挙もまだ起きていない。クリスチャンはいったい何を信じ、何を行うべきなのか。

現代の教会は、歴史内において神が勝利することを信じているのか。それとも、まだキリストの切迫再臨を期待しているのか。現代の教会はクリスチャンの支配を信じているのか。それとも、信仰において妥協してまでクリスチャンのネットワークを広げるべきだとの誘惑のもとにいるのか。


「間違った終末論を信じることによって、クリスチャンは歴史の脇役に追いやられている。自分たちが、世界にとって的外れな存在であることに自負心すら感じている人々もいる。」 ―R・J・ラッシュドゥーニー

終末論は歴史の最後に関する教えであり、ほとんどのクリスチャンにとって、最終目標は天国に入ることである。このような目標を掲げている限り、「なぜ支配にこだわる必要があるのか」との疑問を抱いたとしても無理はない。目標が神の御国の拡大にあることを自覚しないうちは、そして、われわれの召命が歴史内におけるクリスチャンの支配のために働くことにあるという事実を認識しないうちは、教会に真の変化を期待することはできない。教会は、自分自身に目を向けるのではなく、人類と世界に関する神の目的に目を向け、そこから出発しなければならない。

「神はもっぱらご自身の栄光と目標を求めておられる。神の計画におけるわれわれの立場は、神の最大関心事ではない。」―R・J・ラッシュドゥーニー

『カルケドン財団』の終末論は、ポスト・ミレニアリズム(ポスト・ミレ)であり、われわれの使命は、神の御支配を拡大するために、クリスチャンを教育し、訓練することにある。われわれには、敗北の余地はない。なぜならば、われわれは、今、この場所において神が勝利されることを強調するからである。それには、まず、われわれの思考が新たにされ、ポスト・ミレの真理に目覚めなければならない。このような覚醒があってはじめて、われわれの信仰が人生のあらゆる領域に適用されるようになる。

This translation was made by the permission of Chalcedon Foundation.

 

 

2017年11月8日



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