反キリストは誰か?(まとめ)


1.

獣は、ダニエル書では「荒らす憎むべき者」と呼ばれている。黙示録の獣の記述とダニエルの「荒らす憎むべき者」のそれとが一致している。
そして、彼は神殿を破壊する。神殿を破壊したのは誰か。ティトゥスである。
つまり、「荒らす憎むべき者」とは、ティトゥスのことを指している。
イエスは「弟子たちは、荒らす憎むべき者が聖所に立つのを見る」(マタイ24・15)と言われた。
ここで、黙示録の獣が紀元1世紀の人物であると分かる。

2.

黙示録には、獣は「昔はいたが、今はおらず、やがて現われる」(黙示録17・8)と記されている。
つまり、獣は誰かの復活体である。
その「誰か」とは誰なのか。
彼は「8番目のローマ皇帝」(17・11)であると同時に、「先の七人のうちのひとり」(同)である。
すなわち、「ローマ皇帝7人」の一人が、復活して、8番目の皇帝になったのが、獣である。
さて、ティトゥスは、11番目のローマ皇帝であるが、ヴェスパシアヌスの将軍として前の3人(ガルバ、オト、ウィッテリウス)を暗殺した。
これは、次の箇所と一致している。
「十本の角は、この国から立つ十人の王。彼らのあとに、もうひとりの王が立つ。彼は先の者たちと異なり、三人の王を打ち倒す。」
11人から3人が落ちたので、ティトゥスは8番目の皇帝になる。
では、「先の七人のうちのひとり」とは誰なのか。
ネロである。
なぜならば、獣の数字は666と啓示されているから。
「ネロ・カエサル」を表すヘブル文字に割り当てられた数字を足すと666になる。
ティトゥスは、ネロの再来である。

 

 

2020年9月20日



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