契約的に思考すべきである



だから、こう祈りなさい。

『天にいます私たちの父よ。
御名があがめられますように。
御国が来ますように。
みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。
私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください。
私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。
私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。』[国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。アーメン。](マタイ6・9-13)

これを「主の祈り」という。
讃美歌になっている。
http://www.youtube.com/watch?v=aEplqV0scyo
http://www.youtube.com/watch?v=o9_cKoFsiTY

この祈りは、契約の5条件の形式をとっている。

1.超越と内在

「御名があがめられますように。」

父なる神に主権がある。

2.上下関係

「御国が来ますように。」

世界が神の統治機構によって統治されますように、との祈りである。

3.神の法

「みこころが天で行なわれるように地でも行なわれますように。」

神の法に従って地上が統治されますように、との祈り。

4.賞罰

「私たちの日ごとの糧をきょうもお与えください。私たちの負いめをお赦しください。私たちも、私たちに負いめのある人たちを赦しました。私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。」

神の法にどれだけ忠実に従えるかによって、われわれは祝福されたり、呪われたりする。

日用の糧、罪の赦し、誘惑からの解放は、神の法を守るときに豊かに与えられる。

5.継承

「国と力と栄えは、とこしえにあなたのものだからです。」

神は権力と富の永遠の相続者であり、われわれはその相続にあずかる者である。

神の契約の中にいる限り、われわれは永遠に富と権力を相続する。

「主の祈り」が契約の5条件の構造になっているということは、主の祈りが「契約的祈り」であることを意味する。

神との会話が契約的であるならば、その他のすべても契約的である。

われわれの生活全体が契約的であり、この世界におけるあらゆる営みが契約的である。

宇宙が神の支配下にあり、神に奉仕するために存在するのであるから、契約的ではないものはない。

われわれは、無神論の科学によって、「宇宙の個物の間には互いに人格的連関はない」と教えられてきた。

しかし、聖書は、それらが互いに神の契約という絆によって結ばれていると教えている。

「リンゴはなぜおいしいか」という疑問に対して、科学は答えることができない。

聖書は、「神が人を楽しませるためにリンゴをおいしく創造された」と説く。

宇宙にあるすべてのものはこのように、互いに契約という絆によって連関している。

われわれは、契約的に思考すべきである。

 

 

2012年9月22日



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