西洋近代主義は皆殺し、根絶やしの文化?3
チャンネル桜の論者は体制派の中にいるので、秘密結社による陰謀を否定するか、否定しないまでも口にしない。
「それは反証不可能なので、科学の領域を超えているから」というのが理由だろう。
実際、上念司氏がそういわれていた。
しかし、ロスチャイルドやロックフェラーの陰謀は反証不可能なものではない。
なぜならば、調べれば彼らが世界政府建設の計画を立てて実行している事実はいくらでも出てくるから。
なぜ彼らはイルミナティとかフリーメイソンを扱おうとしないのかというと、おそらく、干されるからだろう。
大学で教えたり、TVで論評したりできなくなるからだろう。
というのも、イルミナティ側は「陰謀論なんてやっている人間は奇人変人でまともな奴はいない」という世論を作りだしているから。
「トンデモ」とかいう言葉を作りだして笑い飛ばす作戦に出ているからだ。
馬鹿にされ、社会から追い出されることを恐れて、せっかく論客としてデビューしても、肝心のところをぼかさざるをえない。
いつも中心を外した議論になる。
チャンネル桜などはその典型だ。
対立軸が「西洋近代」対「日本」とか、「白人」対「日本」、「キリスト教」対「日本」のような、きわめていびつな構図を描いているのがわかる。
これは、白人そのものがイルミナティによって支配されていることが判れば、間違いであるとすぐに気づく。
白人アメリカ人は、インディアンを征服し、追い出して皆殺しにした、という「白人」対「インディアン」の構図を描くと、その白人が今や大多数の貧困者に落とされてごく少数の人々に富が集中している事実が説明できない。
「アメリカ」対「日本」の対立軸を設定すると、日本はアメリカの属国にされてきた、ということになって、「アメリカ人」が原爆を落としたひどい奴らということになるだろうが、実際のところは、アメリカ人は、政府に利用されて、戦争をさせられているロボットに過ぎない。
困ったことに、チャンネル桜のような日本の典型的な保守の歴史観や世界観にはまると、キリスト教が敵に見えてくる。
たとえば「キリスト教は黒人を奴隷にしてきた。有色人種を利用してきた奴隷の教えだ」とか。
聖書に明確に「拉致をする者を処刑せよ」とあるのに。
「イスラエルはカナン人を虐殺した。キリスト教は異なる教えの人々の虐殺を教える」とか。
聖書にはっきりと「あなたがたが正しいからパレスチナを占領できるのではない。カナン人の罪があまりにも大きいため彼らをあなたがたに渡したのだ」とあるのに。
今後、チャンネル桜がキリスト教に対してさらに敵対的な発言を繰り返すようなら、「あなたがたの活動は必ず失敗します」と言おう。
歴史的事実や真理を拒み、キリストに敵対するような運動がどうして大きな支持者を得るだろうか。
これまでの保守運動のように「変な人たち」というレッテルを貼られて無視されるだろう。
運動には「妥当性」がなければならないのだ!
個人的趣味や道楽でやってはならない!
2013年1月12日
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