御国に集中する力3


(1)

高校時代、ジャズ研究会にサックスやドラムに関してプロ顔負けのものすごい人たちがいた。

みな高校生である。

彼らのジャズバンドは、プロ顔負けだった。

とくにリーダーのOさんは、サックスの腕だけではなく、勉強でも北海道で一番の成績で高校入試に合格し、北大医学部に入って今は医者をやっている。

万能のスーパーマンが1〜2年先輩にはいた。

しかし、私の同学年は、そういう人がいなかった。

クラブの中でいろんな楽器ができるが、一つもものになっていない同学年の人を見て、「一つのことを貫かないと意味ない」と思った。

だが、実際に自分はどうかというと、すでに述べたように、一貫してやり遂げたというものがなかった。

心の中では、「極めたい」と思っていたが、実現しなかった。

勉強に集中していた友人は、授業が終わると真っ先に帰宅した。

私は、放課後、街の中をふらふら歩いていた。

(2)

ピアノをはじめても、「バイエル」とかで終わったら意味がない。

曲が弾ける段階に至らないと練習した時間が無駄になる。

英語や語学も同じで、使える段階にならないとやった意味がない。

読み書き、話し、聞くということがかなりスムーズにできるようになるには、「詰め」が必要だ。

学校で習得する語彙6000を1.5〜2万語に上げる必要がある。

われわれが日本語を自由に使いこなせているのは、日本語の語彙に関する知識が生活を通じて2万語レベルになっているからだ。

このレベルに英語力を挙げるには、ひたすら読み、書き、話し、聞くことだと思う。

今はユーチューブという最高の教材があるので、勉強の環境には困らないだろう。

書き込みをすることによって、生きた英語、スラングも覚えることができる。

実用レベルの言葉があると、自分が体験できる世界が広がる。

とくに世界語である英語の力は、人生にとってもっとも有用なツールになるだろう。

(3)

クリスチャンでものになる人とならない人がいる。

ものすごい業績を残して死ぬ人もいれば、何も残さない人もいる。

この違いを生みだすのは、「諦めの速さ」である。

祈っても祈っても結果がでないと諦めてしまう。

武道でも、楽器でもどの道でもそうだが、上達するには、人一倍の努力が必要である。

簡単にマスターできるものにろくなものはない。

手っ取り早くおいしい果実を手に入れることはできない。

約束を信じて忍耐することができなければ、神の巨大な力を体験できない。

われわれには、世界最高権力がある。

それは法的なものなので、実際化しなければならない。

世界最高権力を実際化するとどうなるか。

子子孫孫にわたって、巨大な権力と富が与えられる。

神はわれわれに世界を支配させようとしておられるのだ。

だから、われわれが試練に耐えて、それを受けるだけの人間にまで成長すれば、それが実現するだろう。

われわれの前には分かれ道がある。

一方は、自分の救いだけをいただける凡庸なクリスチャンの道。

もう一方は、世界の最高権力者としての巨大な権力と富への道。

願えば、後者の道に導いてくださる。

ただし、環境がどうあれ、神の約束を歯をくいしばって信じ抜くかどうかを試されるだろう。


あなたがたが神のみこころを行なって、約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。(ヘブル10・36)

するとイエスは彼に言われた。「だれでも、手を鋤につけてから、うしろを見る者は、神の国にふさわしくありません。(ルカ9・62)

 

 

2014年7月23日



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