ノンクリスチャンの家族は救われるか


「ノンクリスチャンの家族の救い」というテーマについては、何度かこのHPでも取り上げたのですが、家族がクリスチャンのノンクリスチャンの死後のことははっきり「滅びる」とは言えません。

というのも、聖書には、家族は一つの共同体だという思想があるからです。

たとえば、遊女ラハブとともに家の中にいた家族全員が救われたとあります。

もちろん、その場合でも自発的に外に出た場合は別です。

イスラエルの斥候たちは、イスラエル軍の侵攻の際に外に出てはならない。外に出て殺された者の血の責任はそのものの上にあると言いました。

しかし、旧約聖書において救いとは、「鴨居と門柱に血を塗る」ことを意味します。

つまり、家単位です。

ユダヤ人のジョン・D・ガール博士によると、鴨居と門柱に血を塗ると下に血がしたたり落ちて、「血の輪」ができたそうです。

その血の輪をくぐると救われる。これは、犠牲のイエスの血をとおして救われることを象徴的に示しています。(*)

鴨居と門をくぐると救われるということは、家に救いが訪れたと同義であり、それゆえ、救いは家族単位であるとわかります。

ある知人は、お父さんを若くして亡くしましたが、何も聖書について知らないお父さんが病院のベッドの上で、寝ているときに「聖霊の恵みにより」という言葉をうわごとで述べました。

なぜクリスチャンでもないのにそのような言葉がでるのでしょうか。

私には、その知人の救いの恵みが、家族に特別に及んだように思えてなりません。

といっても、聖書には「人は信じて義とされる」とありますので、個人の信仰が必要です。

ということは、ノンクリスチャンとして生涯を過ごした人が、本人しかわからないところで、死ぬ直前にイエスを信じるチャンスを与えられているかもしれません。


(*)

ちなみに、紅海をくぐって救われたイスラエルも同じようにイエスの犠牲による救いを象徴しています。

 

 

2016年3月26日



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