アブラハム契約はすでに成就している7
イスラエルが悪魔の国であるというと、「じゃあ、tomiは反イスラエルになったのか。イスラエルの回復を捨てたのか」と問われるかもしれない。
捨ててはいない。
方法が問題だというのだ。
強制によって領土を拡張する今のイスラエルのやり方は絶対に御心ではない。
イスラエルの生存のために、911を行い、イラクへの攻撃を正当化し、周辺のアラブ諸国をアメリカやEUの軍隊を使ってつぶしていくという今のやり方がどうして神の方法なのだろうか。
イエスは「剣を取る者は剣によって滅びる」「互いに足を洗いあいなさい」と言われた。
われわれに命令されているイスラエルの再建とは、武力によるのではない。
時間をかけて徐々に「人々によって好かれる方法で」行うのである。
これは、われわれの世界回復の手法でもあるからよくよくご理解いただきたい。
1.アブラハム契約はキリストにおいて成就した。
ディスペンセーショナリズムは、アブラハム契約は部分的に成就しただけでまだ領土予言が成就していないという。
違う。
キリストは世界を征服されたのだ。だから、領土預言も成就した。
だから、パレスチナの土地は「法的に」契約の民のものである。
世界は、ユダヤ人クリスチャンを含むわれわれの所有物である。
2.「法的支配」を「実際的支配」に変えるべきである。
現在の世界は、キリストと契約の民(クリスチャン)によって「法的に」支配されている。
「法的に」ということは「実際的」とは限らない。
今のクリスチャンとは、アパートの権利を持っているが、そこに住民がまだ出ていかないため、その後に新築のマンションを建てられないでいる所有者のようなものだ。
この住民を追い出して、アパートを空にして、マンションを作り、そこに新しい住民を住まわせなさいという命令が「大宣教命令」である。
その場合、住民を追い出す手法は「納得させて自発的」でなければならない。
武力で追い出してはならない。
その人々が「わかりました。ここを立ち退けば、新しいマンションに入れてもらえるのですね」と納得してもらうのである。
だから、時間がかかる。
イスラエルの今のやり方は、「出ていけ。この異教徒が!」と叫びながら人殺しをしている。
しかも、このイスラエル人は、クリスチャンではない。
自分が契約の民でもないのに、地を所有する権利はない。
「クリスチャンにならずとも、生まれによってユダヤ人だから契約の民だ」というのは間違い。
ユダヤ人であっても、割礼を受けなければならなかった。
なぜか。
生まれただけでは、契約の民になれないから。
契約の民になるには、「包皮を取り去る」必要がある。
包皮とは、「福音を悟らない心」である。
福音を受け入れないイスラエル人は契約の民ではない。
だから、パレスチナ人を追い出す権利はそもそもない。
パレスチナを自らの土地に回復したいならば、まずクリスチャンになれ!
そして、時間をかけて熱心に説き続け、パレスチナ人の足を洗え!
世界で陰謀をめぐらして戦争を作るようなことをやめろ!
以上が、聖書的なイスラエル問題の解決法である。
2013年1月29日
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